08/11/09 13:08:03 GfqYU3Cw
もしもこの二重構造説の人だって自分で「オペラ座の怪人」二次でも
作るなら「よーし俺は騙されてない証拠に『1879年悲恋』と確実な
史実だけで物語を作るぞ。絶対に作話師の語った要素なんか入れるもんか。
俺は馬鹿じゃないから」
って思うはずじゃない?
でも鏡の拷問部屋とか「パンジャブの縄」(ロンドン・オリジナル版でも
パンジャブ・ロッソって言葉が出てくるしね)
これはすべてペルシャ人が語った描写だからALWは少なくとも
「ぺルシャ人の語った事」=馬鹿話とは考えていないはず。
ついでに言えば「パンジャブ・ロッソ」だって「パンジャブ」てのは地名でしょ?
今はインドあたりかつて「ガンダーラ」とも言われていた地帯。
そういうの素直に歌詞に入れ込んでるところが原作のエリック中東、西アジア
あたり遍歴を頭から否定していないって証拠なんじゃない?
かって思うわけ。
ルルーが明確に二重構造を狙っていなかったとは判断保留だが
二重構造で「ペルシャ人の手記」つまり「自分の書いた最も感動的で
迫力ある場面」に感動する読者=馬鹿・白痴・低脳
と考えていたとは到底思えない。
作中作者が若干おめでたいキャラだからそうとも思えそうだが、普通に
ペルシャ人、オペラ座の人々(メグ・バルブザック男爵夫人など)の証言
クリスティーヌの手紙によって甦った物語って考えてもいいと思う。