08/11/06 00:25:17 SC1a4i27
ペルシャ人が語らなければ、記者が知り得た事は序章に書かれてる事のみなわけで
ペルシャ人の話が嘘となると、エピローグや出自以前にエリックの存在自体も怪しい事になる。
エリックという人間が地下に住んでて、エリックがクリスに横恋慕して、
ラウルと取り合いしたなんて事はすべてペルシャ人が作り上げた妄想で、
その妄想に読者は長い間付き合わされて、
エピローグで「あっこれ、嘘だから。この記者アホでしょ?」で終わるってわけだな。
フランス人はひねくれ者だが、本を読むときにそこまでひねくれて読まないと思うぞw
そもそもは、ペルシャ行きが嘘というのからの流れだが、
変な服を着てるのは知ってても、娘が外人と輪投げ遊びをするわけがないと言えるほど
当時の読者はペルシャ後宮に精通してないだろ。
当時より情報量のある現代でも、どれだけイランの文化や政治や風俗の事を
一般の日本人やフランス人が知ってる?
ここはルルーがそれほど後宮に詳しくなかったか、知ってても話を膨らませるためにあえて脚色した
と考えるのが普通。