08/03/20 11:52:43 KjtAROkT
今週のサライに先生や横溝の特集があってたのしい。
小説の舞台も50年前なら風情もあったんだろうがなあ。
951:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/03/20 21:35:48 lGg87NlG
「神と野獣の日」は角川文庫なら復刊ということになる。
あのラストの不安感は正に悪夢そのもの・・・
読みたいが入手出来ないとの声もあったので、この機会に清張SFを堪能して欲しいものである。
952:名無しのオプ
08/03/21 06:36:29 2PgAtKSw
若干スレ違いかもだが、高度経済成長以前の日本はのんびりしてたんだなぁと思う。
「眼の壁」の冒頭で、会計課長が短期資金の手当てに奔走するシーンがあるが、会計課員たち
は課長の奔走を尻目に6時をすぎるとみんな帰ってしまう。
従業員5000人を超える電機会社の本社が、6時をすぎたばかりなのに会計課以外
明かりが付いていないというのも今では考えられない。
953:名無しのオプ
08/03/21 07:09:28 L5zAf5ok
そんなことないって。昭和20年代は労働時間も長かったし、賃金は
安かった。 失業者対策のドカタの日当は254円、ニコヨンと呼ばれてた。
うちの父親が中央市場に勤めてたが、月二回の市場の定休日しか休みが
なかった。別に日本中みんなそうだったから、辛いとは思わなかった、
らしいよ。
フィクションは効果を高めるためにそうゆう風俗描写もする。
トリックも状況も虚構なんだから、描写も虚構ということ。
954:名無しのオプ
08/03/21 07:42:03 eUrVICFs
>>952
オイルショックの頃まではそんな感じじゃなかったかな。
私の父親もそれなりに大手の社員だったけど帰宅は夜7を過ぎるようなことは
めったになかったと記憶している。
週休二日が普及した代わりに勤務時間が9―5時が、9―6時になし崩し的に伸びたこと
(昼休み1時間は労働時間とみなさないことにされた)
80年代以降サービス残業が慣行化してしまって(他社がやるならうちもやるってかんじ)
などによりサラリーマンは長時間会社に縛りつけられることになった。
955:名無しのオプ
08/03/21 08:16:22 wiBQ0azz
ニコヨンて240円でしょ?
956:名無しのオプ
08/03/21 10:06:24 jG0gAXgn
>>952
当時の大手企業なんてそんな感じでしたよ。
なんせオフィスに冷暖房がまったくないわけですから、残業なんてとんでもない
というか、残業という概念がそもそもなかったような……
でも、土曜日は仕事があったな。帰りは麻雀。
あと、職種によっては徹夜もしていたと思う。勿論、タダ働き。
957:名無しのオプ
08/03/22 08:04:07 MZ93Yapm
先週「江部利満氏の憂鬱」とかなんとかいう映画見た。
これ1963年だから45年前だよな。
当時のサラリーマンの悲哀がよく出てておもしろかった。
月給13000円くらいだったんだって。
貸本が10円。 セイチョウー54歳。脂の乗り切ってた頃でしょ。
958:名無しのオプ
08/03/22 08:14:04 NS7eDz2A
清張の経歴の植字工・印刷画工そして広告図案の仕事って
現在で言えばDTPオペとかグラフィックデザイナーに類するもので
InDesignとかIllustratorやPhotoshopを使ってパソコンでやってる。
現代化して泥臭さはなくなったようでもきつさではさほど変わらないようだが。
かなりの数の清張作品に出てくる印刷業ネタは昔のそういう世界が分かって面白い。
959:名無しのオプ
08/03/22 08:19:12 NS7eDz2A
「壁の青草」という作品で主人公の少年受刑者が刑務所内で印刷の仕事をしている、
で斜めの罫線をどうやって組もうか悩んだといっている。
現在のDTPなら表組みなどはたやすいだろうが、活字を組み合わせて組んでいた頃は
確かにどうやって組んでいたのか、なかなか手間だったろうなと推測される。
960:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/03/22 22:15:00 9lM0Vbos
何度読んでも「老春」が笑える。
清張先生は必ずしも「笑い」を意図していないのであろうが、
本作を読むと、清張作品はユーモアが無いという批評には「?」となる。
およそユーモア小説とは縁が無さそうな吉村昭先生にも「亭主の家出」という作が
あるように、清張先生にも1作でいいのでユーモア小説(長編)を試みて欲しかった。
961:名無しのオプ
08/03/22 23:47:12 SL4bIoSi
何個か前にも同じような投稿がありますが、私も松本清張先生の本を読んでみようと思いまして
とりあえず題名だけ知っていた点と線を買ってきて読みはじめました。
他に清張作品を初めて読むならとりあえずこれは読んでおいたほうがいいという作品を5冊くらい教えて下さい。
よろしくお願いします。
962:名無しのオプ
08/03/23 09:33:31 ssGkMgOI
初めて読んだのは黒い画集で、長編では波の塔でした。
今は「絢爛たる流離」が一番好きです。
963:名無しのオプ
08/03/23 11:42:08 DxUNIV2I
まずは短編からだよね。エッセンスが詰まっていて何を読んでも面白いと思う。
個人的には潜在光景をお勧めします。あのラストは鳥肌が立った。
964:名無しのオプ
08/03/23 12:45:54 W4IiYgEo
俺は長編から読んだな。中学生の頃だ。
しかも「点と線」じゃなかった。
社会派にしてトラベルミステリー?の元祖としてそういう作品があるとは
何かで知っていたが、単に家になかったから。
最初に読んだのは家にあった「Dの複合」だったと思う。
で、ずいぶん変わったアイディアを考えつく人だなあと思った。
後はまあボチボチと。
965:七資産1970
08/03/23 15:53:38 XgqokbBd
新潮の短編集
代表作がわりと揃っている
966:名無しのオプ
08/03/23 22:28:22 Pys/0y9e
>>962
「絢爛たる流離」がお勧めということですね。
ありがとうございます。
>>963
短編集&「潜在光景」ですね。了解しました。
ありがとうございます。
>>964
最初に読まれた「Dの複合」がお勧めということでしょうか?
ありがとうございます。
>>965
新潮の短編集ですね。了解しました。
ありがとうございます。
「点と線」読了しました。
松本清張作品には社会派ミステリーという冠が付いていて
そのイメージから敷居の高さを感じて読むのを躊躇っておりましたが
思いのほか読みやすかったです。
皆さんがお勧めしてくれた本を読んでみます。
967:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/03/23 22:55:19 rwB3enfS
毛嫌いせずに時代小説(短編に限ってもいい)も読んで欲しい。
新潮文庫の傑作短編集収録作品、「無宿人別帳」「彩色江戸切絵図」「紅刷り江戸噂」・・・
いずれも面白い作が目白押しだ。
968:名無しのオプ
08/03/24 12:02:01 yVj+cs9C
また記念館行きたくなってきた。