社会派ミステリーといえば松本清張 第五巻at MYSTERY
社会派ミステリーといえば松本清張 第五巻 - 暇つぶし2ch914: ◆loJQLuOWNY
08/03/14 22:19:06 22zRzwKv
>>906
> 占星術や斜め屋敷は刊行当時から売れゆきは悪くなかった。
『占星』『斜め』が当時のミステリ界で大きく注目されたのは確かです。
特に『斜め』は当時の若いミステリマニアから熱狂的支持を受け、平成新本格を生む直接の原動力となりますた。

ただ島荘自身によると、商業ベースとしては明らかに「売れなかった」様です。
『斜め』『死者』と立て続けに売れず、今後が危うい程に出版社や担当者との関係がまずくなった為、次作(『寝台特急はやぶさ1/60秒の壁』)ではカッパ担当者の言うがままに吉敷のキャラクター(ファッションモデル並の長身美形)を決定。
島荘本人は「こんなヤシ、捜査一課にいるわけ無いだろww」と思いながら書いたそうで、この作品は、売れずに行き詰まった中年作家の自嘲がプロロークになってます。

> 鮎川哲也なのは有名な話
敬愛とか愛読した作家は複数いるんでしょうが、作品を読んで気付いた(敢えて元ネタとして使ってる)のは、清張と高木彬光ですね。

> お互いにさほど強く意識する存在ではなかった
社会派的舞台に敢えて本格風トリックを持ち込む姿勢が非常に清張的だな、と思ったので、清張先生の感想が聞きたかったなあ、と考えました。


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