07/09/08 02:19:46 dkORcsLi
>>740 その移乗閣ゲームって、これと同じ?
335 :名無しのオプ:2007/06/26(火) 03:23:19 ID:peR1r62/
多島斗志之『龍の議定書』(1985→1988、講談社文庫)【7.5点】
中華人民共和国と台湾とを和解させようとする「S2キャンペーン」。
華僑劉偉南から話しを持ち込まれた大手広告代理店の塔原は、孫文を題材に
着々と計画を進めるが、孫文狂言誘拐説やフリーメーソン暗躍説など、
次第に国際謀略に巻き込まれていく。果たして事件の真相は?
とりあえず孫文の死にまつわる仮説は興味深く読んだ。どこまでオリジナルなのかは
分からないが、作者の独創だとしたらこれは大したものだと思う。
素っ気無い文体と深みのないキャラは、このデビュー作ではややマシな方だが、
物足りなさも覚えるのは確か。また『密約幻書』や『バード・ウォーズ』のような
どんでん返しが弱いのも確かだが、まずまずの佳作。