08/02/06 21:46:25 5POVA235
kawamura Yoshio
960:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/02/07 00:56:33 xzP39hD8
「殺意の設計」西村京太郎(廣済堂出版)
匿名の手紙で夫の不貞を知った麻里子はその現場も目撃し、
旧友の井関に相談する。夫を許せと奨める井関に反して麻里子の
夫への不信感は募り、一方で彼女は井関への思いを深めて行く。
そして3人で最後の晩餐のつもりで集まった時、事件は起こった……。
久々某スレからのセレクト。「殺しの双曲線」以来かな。
ヒロインのモノローグで綴る前半は退屈。作中ヒロインが観た
映画の感想まんま。まあそれが事件の伏線になるわけだが……。
プロットはともかく肉付けが古典レベルなのが-。
事件の発端から逆算すると犯人の計画に無理が生じているし。
動機やアレをアソコにアアした理由もリスクと引換になる物ではないし。
別に読まなくても良いかな。
961:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/02/07 01:28:08 xzP39hD8
「鎌倉XYZの悲劇」梶龍雄(光文社)
ここは天国。死に立てホヤホヤの塩見は自分が殺されたことを
知らされる。ショックを受ける塩見に探偵を選んで事件を
調査させる権利が与えられ、早速彼は古今東西の探偵ファイルを繰る。
処変わって下界では一人の貧乏探偵が寂しく読書の真っ最中。
折しも開いたページから紙片が舞い落ち、拾って見るとそこには
「ZXY」の文字が踊っていた……。
某スレからのセレクト。
ご当地ミステリかと思いきやSFだったかという。
天国で下界の事件捜査をVTR形式で眺めるという
「正直しんどい」スタイル。
構成は凝っていて良いのだが、某有名作品とそっくりの展開があり、
そのせいで真相の見当が付いてしまうのが残念。というかそれを
未読でもわかりそうw
後使われたトリックの一つは後出しチックの上かなりリアリティ不足。
プロット自体は良いし肉付けも丁寧な印象だから読んでも良いと思う。
事件以外にちょっとした驚きがあるのも○。
962:名無しのオプ
08/02/07 10:55:01 F2e+aCW2
ソフトバンク携帯、在日韓国人に特別激安プラン提供
スレリンク(news板)
249 神主(千葉県) [] 2008/02/06(水) 21:04:34.41 ID:KewpvEgQ0
人種差別プランまとめ
URLリンク(news23.jeez.jp)
日本人 韓国人
基本使用料 ? 9600円 4500円
Sベーシック 315円 0円
パケットし放題 4410円 0円
26250円分通話料 ? 26250円 0円
合計 40325円 4500円
(韓国宛電話代 ? ?円/分 5円/分
これは酷い・・・・・
963:名無しのオプ
08/02/07 15:19:00 zZP2aQKG
一部でメタメタに言われている『人形館の殺人』読みました
エピローグの意味がさっぱりわからん
誰かメ欄で教えてくれ
964:書斎魔神 ◆vVXVsEKCZ.
08/02/09 18:23:01 3125sX7L
有栖川有栖『ブラジル蝶の謎』を読んだ。
「無理に国名シリーズにすることもないが・・・」という疑問大な作品集だが、
暇つぶしなら十分に楽しめる程度の出来とはなっている。
大好評な全話講評いってみよう!
・「ブラジル蝶の謎」
火村の最後の呟きが印象に残る一編。
ストーリーは蝶に関する薀蓄がうるさ過ぎるきらいがあるが、携帯電話ねた、
ちょいビッグボウを想起させる早業等、創りもの要素が濃い謎解きミステリとしては
まずまず楽しめた。
・「妄想日記」
サイコ・ミステリ風のムードは良し。いきなりなラフカディオ作品ねたで無理やりエンドだが
作者はこれが書きたかったのであろう。
・「彼女か彼か」
現代風なねたではある。オカマの語りという手法がそれなりに効果を上げているような。
・「鍵」
事件の真相そのものは単純なのだが、唐突な十字軍ねたでのオチは笑える。
「これが」というよりは「これだけ」が書きたかったがための作かと思われ。
・「人喰いの滝」
収録作品中最長、この作者には珍しい怪奇探偵小説風である。
ジョン風の足跡トリックが笑えるものがある。
本作などを読むと、デビュー時からエルマンセーを繰り返しているアリスではあるが、
作風的にはジョン的方向性がその持ち味を発揮出来るやに思う。
・「蝶々がはばたく」
いわゆるバタフライ効果ねたなのだが、関西人である作者がひとりの人間(というか住民)として
拘りを持つのはわかるのだが、あっさりと真相解明して落とした方がミステリとして読んだ場合には
スマートに仕上がったと思われる作。
965:名無しのオプ
08/02/09 20:44:14 ESug+71a
書斎はさすがだな。
的確な論考が光るね。
966: ◆XjFtIkbasQ
08/02/10 01:43:14 OJJYpi4D
岡嶋二人『殺人! ザ・東京ドーム』(1988→1991、光文社文庫)【6.5点】
職場での鬱屈を抱える敏彦は、伊豆で偶然「クラーレの毒」を手に入れる。
思いを寄せる女性が阪神巨人戦を嫌っていることを知った敏彦は、毒矢で
無差別殺人を開始。しかし何者かから、敏彦を脅迫する写真と手紙が・・・
56,000人の衆人環視の中、野球場で無差別殺人が起きるという設定はおもしろい。
本来なら球場側の葛藤とか駆け引きとか描かれるんだろうけど、80年代のノベルス
ということで描写はあっさりでちょっと物足りない。文章は岡嶋らしくクセもなく、
適度なサスペンスの長篇であることは間違いなく、2時間以内で読み終えた。
肩の凝らない読書だったが、なぜか某系統のミステリーだと思い込んでいたので、
ラストはあれ?という感じだった。
967: ◆XjFtIkbasQ
08/02/10 02:22:57 OJJYpi4D
北森鴻『桜宵』(2003→2006、講談社文庫)【7点】
ビア・バー香菜里屋を舞台とした短篇集第二弾。
客が体験した不思議な経験を、マスターの工藤が解き明かすという結構。
おいしそうな料理をからめた工藤と客のやりとりは心温まる。
表題作「桜宵」は、1年前に妻を亡くした夫が、妻の遺した手紙により
バーを訪れ、ある事件に関する思いもよらぬ真相が明らかにされるという内容。
個人的には「こんな回りくどい不自然なコトする人いるかな??」という感想。
むしろちょっと趣向の異なる「約束」という短篇の方が印象深い。
個人的に北森鴻は好きな作家。
968:名無しのオプ
08/02/10 10:20:47 9LrM4UrS
アホが調子に乗ってトリップ付けるなボケ。
このスレで名乗る価値のある論考を書いているのは書斎だけなんだよ。
969:名無しのオプ
08/02/10 10:50:42 Y3JRjZVd
コテハン叩きはやめろやパクリ書斎w
970:名無しのオプ
08/02/10 11:21:38 9LrM4UrS
おまいこそコテハン叩きはやめろや。
971:名無しのオプ
08/02/10 13:24:56 wBxXqzZ3
自分が書斎であることを否定しない ID:9LrM4UrS
972:名無しのオプ
08/02/10 17:59:59 pgVrlfCo
いかさま師 「柳原 慧」 宝島社 単行本
30年前に自殺した画家が残した絵画にまつわる相続のトラブル。
母宛の遺言書を発見した37歳♀の主人公が、遺言で残された絵画の中に、
億単位の価値のあるラ・トゥールの名画が紛れている可能性が高いことを知る。
だが、そもそも、30年前に自殺したのであれば、遺言はもう執行不可能であろう。
所有権は時効取得されているだろうし、相続回復は最大20年と民法で規定されている。
現行法上、ありえない設定であり、いかにもご都合主義的にストーリーは進行する。
他にも民法の条文を曲解している部分があり、作者は小説内リアリティーさえあれば、
法律の規定など無視しても構わないという考え方ではないか、という疑いを持ってしまう。
読み捨てミステリーだったら、これでもいいのか? 大いに不満を覚えた。
973:名無しのオプ
08/02/10 18:21:00 pgVrlfCo
「隠蔽捜査」今野敏 新潮社 単行本 吉川英治新人文学賞受賞作
東大卒のエリート官僚である、警察庁長官官房の総務課長が主人公。
序盤は家族や官僚仲間からも変人扱いされる主人公のエリート臭に辟易させられる。
しかし、警察の不祥事や息子の問題に対して、エリート意識の裏返しとなる
責任感の強さを発揮するため、さわやかな読後感、小説的なカタルシスが得られる。
横山秀夫の警察の管理部門に着目した警察小説の流れを汲むといえるが、
決して二番煎じとは思わない。ミステリーとして期待して読むと、
当てがはずれることになるが、小説として十分に楽しめる内容だと思った。
続作の「果断」を現在、読書中。
974:名無しのオプ
08/02/10 18:32:59 osKR4MIH
誰も反応しないのに自分で“大好評”と書ける神経はすごいと思う。
975:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/02/10 20:38:33 90wUJtbk
中町信『模倣の殺意』を読んだ。
大きな賞も受賞せず、ベストセラーを連発するわけでもなく、ミステリ史に残るような傑作が
あるわけでもないが、長きに渡って活躍し、ミステリでも読み飛ばすかという気分の時に
コンスタントに50~60点の満足感を与えてくれる作家がいる。
70年代から書き続けている中町氏もそんな作家のひとりである。
本作は、ミステリにありがちな偶然性が目につく部分も多いものの、
叙述ミステリ(おなじみの「アレ」ではない)としてなかなか楽しめる趣向となっている作、
70年代に書かれた作だけあって、最近のスカスカな新書ミステリの類とは異なり、
風景描写も丁寧になされており臨場感があるし、無理な笑いや萌えを狙った浮ついた面も無く、
まだミステリがオトナの読物であった時代の落ち着きと安心感があるのも良い。
ただし、解説(「『模倣の殺意』の変遷)を見ると、謎解きミステリとしての興趣は双葉社版の方が
あったのではないかという気がする。
976:名無しのオプ
08/02/10 22:58:33 j3wEfiO6
あれ、書斎魔人って二種類いるのか
トリップvvxvとahysと
977:名無しのオプ
08/02/10 23:03:03 pgVrlfCo
「果断」今野敏 新潮社 単行本
「隠蔽捜査2」という副題がついているように、前作の続編であり、主人公は大森署の署長に転勤している。
昨年のこのミス4位の作品であり、報告するまでもないだろうが、前作よりもミステリ的な楽しみも増えた。
ともかく安心して読めるところがいい。さすがはベテランという印象。続作が出たら、是非読みたい。
興味は日本推理作家協会賞を受賞するかどうか。このミス3位までの作家が受賞経験者であるため、
候補には間違いなくなるだろうし、最有力の候補といえるだろう。
次は、警察小説の流れで、「制服捜査」佐々木譲の予定。
では、お休みなさい。
978:名無しのオプ
08/02/11 02:30:54 Q/BKR9FX
>>976
このスレの中では、2種類どころか4種類もいるよw
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas … >31 ~ >596
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w … >627 ~ >735
書斎魔神 … >742 ~ >812
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w … >825 ~ >885
書斎魔神 ◆vVXVsEKCZ … >890 ~ >964
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w … >975
現時点でこれだけ↑いる。◆AhysOwpt/wを使うのは3回目だよw
979:名無しのオプ
08/02/11 02:35:33 8DfNI0v1
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
|| ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
|| ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
|| ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
|| 与えないで下さい。 ΛΛ
|| ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて \ (゚ー゚*) キホン。
|| ゴミが溜まったら削除が一番です。 ⊂⊂ |
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