07/05/20 00:45:18 /VZGDTAP
>>803はいい加減に書き捨てたレスとして問題外としても、
全体的に見て大乱歩の長編はつまらないとの評はないではない。
大乱歩を春陽文庫でコンプリートした俺からの指導としては、
長編として必読なのは、
文句無しの大乱歩長編の最高傑作にして、歴代ホラー・ミステリの最高峰と
言い得る「孤島の鬼」。
通俗長編では、2大ヒット作である「蜘蛛男」と「黒蜥蜴」を読んで気に入らなければ
後はスルーも致し方ない。
翻案ものは、意外に面白いものが多いので「幽鬼の塔」「三角館の恐怖」
そしてミステリとは言い難いが鬼気迫るものがある「白髪鬼」を推す。
そして、怪奇・猟奇抜きでも、大乱歩は十分に面白いミステリが書けることを実証した
英国風の洒落たテーストが持ち味な「ぺてん師と空気男」も推しておく。