08/01/10 21:38:02 O4Be/c5m
芸術を、生徒を教師が評価するように、評価することは可能だろうか。まず絶対的に評価することはできない。
そこには必ず相対的評価が入ってくる。では相対的に評価することができるか。できるとしても、それは相対
的に評価しようとして、相対的に評価できるだけだ。たとえばランキングをつけるとき、そのために順位をつける。
ある基準をそのつど取り出して、この作品がこちらより優れている、というように考えることによって、初めて比
較が可能になる。「すべてにおいて優れているから、ランキングトップだ」と選者は考えるかもしれないが、無意識に
こういう作業を行わなければ、順位をつけられるはずがない。つまり絶対的に評価するのであれ、相対的に評価する
のであれ、そこには常に恣意的な基準の選び方がある。また基準を選んだとしても、その数直線状の上で、なにが優れていて(100点)、
なにが劣っているのか(0点)、それを決めるのも、科学的客観的手法がない限り、主観に基づくといわざるをえない。