07/09/27 21:27:51 /ZK6QLtK
ライトなアメリカン・ミステリと言えば「アメリカ銃の秘密」。
横溝御大の嗜好には合わなかったようだが、
こういった雰囲気の作品はアメリカ人、それも都会出身の作家でないと書けないという
点では貴重。
一口に国名シリーズとは言うても、重厚でアンチ・ミステリ的要素さえあるギリシャ、
謎解きに猟奇やアクションを絡ませたエジプト、エルには珍しい怪奇探偵小説にパニックものの興趣を絡ませたシャム、無駄がなくこれぞ本格ミステリの教科書と言い得る
オランダ等、結構多彩な趣向に富んでいる。