07/05/20 22:52:02 Lvo3Ic2V
最初期のジョン作品は、人の心胆を寒からしめるような暗く病的なムードが
あったのだが、ユーモアを強調する等、じょじょに明るいエンタメと化してゆく。
アンリ・シリーズ、ギディオンもの「魔女の隠れ家」「曲った蝶番」等の
ダークなムードも捨て難い魅力なのだが。
快(怪?)男児ヘンリーものには珍しく「妖魔の森の家」にもこれがある。
839:名無しのオプ
07/05/20 23:31:47 F7KbNhI2
>>838
意味不明な独り言だね、こりゃ。
840:名無しのオプ
07/05/21 01:32:21 nOimXFBu
>>837
「予言殺人事件」でしょうか。
最後まで読めたのかなぁ
841:名無しのオプ
07/05/21 06:58:44 eZruD/Sw
>>840
他に人がいさえすれば平気なので、そこにあったカーは全部読んだはず。
題を覚えているのは「青銅ランプの呪い」と「緑のカプセルの謎」だけだけど。
当時その図書館は本当に閑散としてて、一度司書の人が用事で出かけたのか
閉じ込められて、あわてたことがあるw
>>834
「曲がった蝶番」は本当にこわい。
しばらく本棚のこの本をおいてある場所を見るのもいやだった。
842:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/05/21 21:27:41 52guato4
>「予言殺人事件」
つまり「読者よ…」なわけだが、
>途中でゾゾーーってして、そそくさと帰ったのを思い出した。
読破していれば、逆にこんな恐い思いはしなくてすんだと思われ。
あかね書房の「魔女の隠れ家」のジュブナイル版の方が、はるかに不気味な感があった。
843:名無しのオプ
07/05/21 23:24:14 nOimXFBu
>>841
ということは、借り出さずに図書館で読み切ったんですかw
図書館に閉じ込められるというのは、なかなか遭遇しないことですね。
844:名無しのオプ
07/05/22 06:14:12 qkcxy9fP
>>842
単なる感想にしか見えないんだけど。
845:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/05/22 21:57:14 lI6TriJ3
断定出来るのは、>>844が「読者よ…」(あるいは「予言…」)も「魔女の…」も
未読であるということ(w
前にも話題に挙がった「読者よ…」の結末で、「ふーん」とは思うても、
ぞっとする者はいない。
また、「魔女の…」の犯人の告白シーン、怪奇小説的なぞっとするような、
さり気ない「含み」があるのである。
846:名無しのオプ
07/05/22 23:47:16 DMa2lpio
>>841
「曲った蝶番」は作中にいろいろ出てきたオカルティックな小道具よりも
合理的な解決こそが最も怖い、というところがキモだよね。でない?
847:名無しのオプ
07/05/23 02:51:24 9Uqelu4q
>>845
感想以外の何物でもないものをただの感想だとと指摘すると、なぜ未読だと断定できるのかな?
論理(だと仮定して)が飛躍しすぎてますな。
848:名無しのオプ
07/05/23 05:03:14 UhDUDPzu
>>843
なぜか借り出して家で読んだ記憶がない。
多分、いつも「本ばかり読んで勉強しない」と叱られていたせいかもw
>>846
何しろ昔読んでそれ以来開いたことがないから、犯人が怖いことしか覚えていません。
カーは途中怖くても、最後はなぁんだとなるところがミソだと思っていたので
あの結末は余計ショックでした。
849:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/05/23 21:59:29 Gk0yTVtQ
「曲った蝶番」がどこが合理的な解決などと言えるのか、
DQNな発言は失笑に堪えないものがある。
仮に真相が犯人の自白(?)どおりだとしても、あの犯人にあの犯行が可能であったのか
どうか?
条件によっては可能だったとしても、あの犯行現場の状態で可能だったのか?
本作は、ジョンらしいトンデモぶりを楽しむべき作として鑑賞するべきものであると
言い得る。
ゆえに、この点ではジョンらしさが発揮された作品ではある。
850:名無しのオプ
07/05/24 03:02:26 9LbhUqkF
御手洗潔死ね
851:名無しのオプ
07/05/24 21:51:40 PmfBUPjK
>>848
「本ばかり読んで」だけで十分誉められることなんですが、厳しい家庭
だったんですねぇ
「曲った蝶番」初読時のひと言は「こんなのイヤだあ」でした。
今もトリックは好きでない方です。
852:名無しのオプ
07/05/25 21:30:24 bceWQDzd
蝶番は、息もつかさない展開が面白いのであって、トリックは別に論じる程の
ものではない、と思ふ
853:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/05/25 21:55:15 yg4KD2CP
>息もつかさない展開
老婆心ながら、「息もつかせぬ」が正しい。
内容的には同意。どこか暗く病的なスリルが全編に漂っており、
これが「曲った蝶番」という作のたまらぬ魅力となっている。
854:名無しのオプ
07/05/28 22:04:35 /9d88qSx
「奇蹟を解く男」によりますと、「曲った蝶番」の犯人のトリックについて
ジェイムズ・キングマンが「不可能」とする論文を発表しています。
どこが「不可能」かは「奇蹟を解く男」を読んでいただくとして・・・
犯人の立場で見ると、不自然でないようにするために、相当の努力をしている
わけですから、カーの創造した架空の人物ではありますが、その努力には敬意を
表します。
855:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/05/29 22:10:12 YEY23bAZ
ダグラスは、キングマンがゴアの障害を誇張している点を指摘していることを
挙げておく必要がある。
ただし、この事は即「曲った蝶番」で描かれた犯行が可能なことを意味するもの
ではないが。
856:名無しのオプ
07/06/01 09:11:27 IzdzsExY
「曲った蝶番」を読んだのですがブライアンがマデラインに告白したときの妙な目の輝きというのがひっかかるのですがあれはどういう意味があるのでしょうか?
妙に気になります
857:名無しのオプ
07/06/01 20:21:22 jVAjdFRg
>>856
マデラインには何かありそうな感じですよね。
実は魔女だったのです、とかw
858:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/06/01 21:28:07 c1MUteRg
>>856
その場面、何頁やねん?
心して書け!
859:名無しのオプ
07/06/02 17:38:15 gPFMbF3K
スレが活性化してるね。
コテハン叩きなしならこうなるというよい見本だよ。コピペのあるなしの問題じゃないんだよね。
860:856
07/06/02 22:06:16 peVp9VFy
>>857
モーリが銃で威嚇した理由がマデラインの不行跡に対することとかいってたのでマデラインは好色女だったということなのかなあ
そうなるとマデラインが貞操のない女ということになる・・・
マデライン結構好きだったのにorz
861:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/06/03 14:41:03 hBypIYhd
少なくともマデラインにはあっちの方の「その気」は無さそうである。
もしそうであれば、異なるラストを迎えたような。
ジョンという人は、ファースは書けても人間(及び人間ドラマ)は書き込まない
(込めない?)タイプの作家ゆえ、マデラインのキャラがやや謎めいたまま放置
されてしもうたのは致し方ないかと思う。
「三つの棺」なども、事件の真相を知ったヒロインのその後(トラウマ等)も
気がかりではあるが、ナゾナゾおじさんジョンにとっては全く興味の対象外なのかと
思う。
862:名無しのオプ
07/06/03 20:31:37 nbfQUz6V
カーの作品は多すぎてどれがオススメなんだかわかりません
とりあえず「火刑法廷」「皇帝のかぎ煙草いれ」「妖魔の森の家」「曲がった蝶番」は読みました
「赤後家の殺人」が傑作とかいう触れ込みだったのですがどうなのでしょうか?
863:名無しのオプ
07/06/03 20:38:34 JCMvEytR
起きてるか~?
起きてるぞ~
864:名無しのオプ
07/06/03 21:32:02 bTx3vHR4
>>862
正統派の本格が読みたいのかバカミス(wが読みたいのかで変わるんじゃね?
バカミスなら「五つの箱の死」「わらう後家」あたりだな。
865:名無しのオプ
07/06/03 22:13:32 hcyVuXrZ
>>860
ファーンリとマデラインは幼なじみで、嫉妬深いモーリの早合点が加わった結果でしょうね。
ちょっと前のマデラインの「いいものを見せてあげましょうか」は何だったんでしょうか。
>>862
おすすめとしては >>17 や >>42 に案が書かれています。
「赤後家の殺人」は、まあまあといったところです。
シャーロック・ホームズのエピソードをHM卿にもやらせたかったんだろうなぁ
866:名無しのオプ
07/06/04 08:13:31 2JnJxbCZ
スレが活性化しているね。無意味でルールを逸脱したコテハン叩きがないとこうなるという良い見本。
867:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/06/04 21:44:11 3zuJLgJN
ジョンは人間の描き方(特に脇キャラ)が適当なので、
(文学者ではないゆえ仕方ないが)読解し難い面もあるが、
蝶番のマデラインに関しては謎めいて見えながらも、
案外と単なるハニカミに過ぎぬような気もする。
初学者は赤後家を読むなら、プレーグコートが先かと思う。
ジョン作品中でも著名な作であり、ヘンリー卿のデビュー作であるが、
実はトンデモなバカミス、「よく見りゃあわかるだろ」「検死は何やってるんだよ」
「それは無理有り過ぎだろ」…とレスしたくなる突っ込みどころ満載な楽しい作とも
言い得る。