08/02/23 23:06:51 jTHfnF/I
ウィルキー・コリンズ『白衣の女』を読んだ。
ミステリというよりは「スリラー」と称すのがふさわしい作。
ジョン・スレだったか、本作を面白いとか書いている不見識な者がいたが、
大時代的に過ぎる点は致し方ないにしても、極端な偶然性(その後のストーリーに不可欠な
物語の発端からして「これ」であり、白けることこの上ない)に支えられ、
見え見えなラストに至る展開は、到底、現代人の鑑賞に堪えるものではないと言い得る。
結局、当時としてはヒーロー&ヒロインの結末は「あれ」しかないのであって、
それに至る二転三転するジェットコースター的ストーリー展開を味わうべきなのであろうか。
であるのであれば、本作を評価する輩に私は言いたい。
「富士急ハイランドのジェットコースターでも乗ってろや(w 」と。