07/07/21 12:16:29 GqHxx0Wv
「沈黙のゲーム」グレッグ・アイルズ(講談社)
妻を亡くし幼い娘と二人、故郷に帰って来た弁護士作家ペンは
地元紙から受けたインタビューの中でかつてここで起きた
未解決の黒人殺人事件に言及してしまったことから、その事件の
解明に乗り出すことになる。ところがその過程で彼を巡る過去の
因縁が吹き出して来る―。
上下巻ながらも負担に感じることなく読めた。
筋立てとしては特に真新しいものはないが、
真相を明かして終わるのではなく、真相によって敵味方を鮮明にし、
最後の対決にもっていくという手法が目を引いた。
ただ、法廷場面がイマイチ盛り上がりに欠ける気がした。
これは弁護士作家じゃないから? 経歴知らんけど。