『読みました』報告・海外編Part.3at MYSTERY
『読みました』報告・海外編Part.3 - 暇つぶし2ch310:読後感
07/02/22 13:13:01 NKeVUxuk
「閘門の足跡」ロナルド・A・ノックス(新樹社)

テムズ川を下っていた男が行方不明になり、乗っていたボートが
川底から発見される。男は直前まで従兄弟と一緒であり二人は
以前から不仲で叔父の遺産に関する問題も存在していた。
保険会社の嘱託探偵であるブリードンは消えた男の生死を
突き止めるべく調査を開始する―。

ノックスを読むのは3作目だが相変わらず捻りに捻ったプロットで
読み難かった。ホワイダニットが次から次へと提示され、やがて
悉く解き明かされるのだがその経緯がまたややこしい。
その陰に隠れてあまり目立たない小さなトリックには不自然さが
目立った。

別に複雑なのが悪いとは思わないが、読んでてイマイチ楽しくない。
エンターテイメント性が薄いように感じた。
サプライズも仕掛けられているんだけどね。
とりあえず「サイロの死体」はいずれ読もう。

311:名無しのオプ
07/02/26 00:26:09 rmJJvlM1
「目くらましの道 上・下」へニング・マンケル(東京創元社:創元推理文庫)

斧などで殺し、死体の頭皮をはぐという、猟奇的な連続殺人犯を
お馴染みのイースタ署の刑事たちが、試行錯誤しながら追い詰めて
ゆく。
構成がうまい。
冒頭で起こる少女の焼身自殺事件が、いつ頃、メインの事件に
かかわってくるのか、連続して殺される人々のつながりは何か、
そもそも犯人の動機は一体?・・・様々な謎が、ちょっとした
きっかけから解明されていくところは、まさにミステリーの
醍醐味で、最後までまったく飽きさせない。
2分冊で分厚いが、一気に読めた。
個人的には、シリーズ中、一番読みやすかった。
スウェーデンの季節描写もよい。夏から秋への季節の移り変わり
と、主人公のクルト警部の心情が重ね合わされていて、ぐっと
きた。

312:名無しのオプ
07/02/26 00:53:15 4OTrdpYc
>>311
それ面白そうだね。
シリーズ物らしいけど、そこから読んでも大丈夫なのかな?


313:名無しのオプ
07/02/26 23:09:42 rmJJvlM1
>>312
シリーズの過去の作品を読んでなくても、
大丈夫です。
おもしろかったら、他の作品も読んでください。

314:名無しのオプ
07/02/26 23:52:31 4OTrdpYc
>>313
レスありがとう。早速買ってくる。

315:名無しのオプ
07/03/03 16:50:19 KCWAlObR
遅ればせながら、リチャード・マシスン「奇術師の密室」を読んでいる。
枯れた雰囲気が、全体に漂い、なかなかと読み進んでいるが、…
P158の誤訳か印刷ミスには笑ってしまった。
「とにかく、夫人をマネージャー殺しの罪で逮捕して」
おいおい、夫人はお前本人だよ!主人だローが!!

316:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/03/04 11:47:12 Y45gpi8H
ジョン・ブラックバーン「闇に葬れ」を読んだ。
あとがきにもあるとおり、70年代の創元推理文庫以来、
久々の変化球(?)得意なブラックバーン登場である。
後半の展開は、ミステリではないどころかB級SF映画
(人喰いアミーバシリーズあたりのテーストを想起されたい)の世界そのもの、
この辺を面白がれるか否かで、本作に限らずブラックバーン作品の良き読者(?)に
なれるかが決するかと思う。
最近のDQNが多いこの板の住人には、むしろ最適な読物として一読を薦めておきたい(w
しかし、文庫刊行時にも思うたのだが、結構、通俗的なメーンストーリーであるのに
読み難い文章なのは、やはり原文に問題があるのであろうか。
(時代も訳者も変ったというのにである)

317:名無しのオプ
07/03/04 16:29:23 1rWPTv+j
>>316
自分の文章を「論考」だと言い張るのなら、
原本取り寄せて自分で検討してみるのが最低限の義務だな。
それもせんとただの印象で語るのならばそれこそ
「幼稚園年長組でも書けるということである」w

318:名無しのオプ
07/03/06 18:54:54 T+ncwWDi
>>288
誤びょうとは誤謬(ごびゅう)のことですか?


319:読後感
07/03/07 00:59:15 cjcPi1n7
「五時の稲妻」ウィリアム・L・デアンドリア(早川書房)

計画は練った。後は実行に移すだけ。少し不安だがきっと巧くいく……。
白昼堂々大入りの野球場の客席で殺された下院議員。彼は赤狩りの
急先鋒で多くの人から恨みを買っていた。
偶然にも死体の発見者となった元野球選手のギャレットは刑事に
協力を要請され事件に巻き込まれていくが……。

であんどりゃあ。大して面白くなし。
本格でも倒叙でもない宙ぶらりんの状態が延々続いて最後にチロっと
サプライズのつもりのものがあるだけというショボい代物。
登場人物の結びつきも不自然。作者は髭剃れ。

320:読後感
07/03/07 01:21:23 cjcPi1n7
「幻を追う男」ジョン・ディクスン・カー(論創社)

ラジオ・ドラマの台本3編収録。
「誰がマシュー・コービンを殺したか?」
婚約者を連れて10年ぶりに帰郷した男が兄が射殺される所を
目撃すると言う話。手掛りが明瞭で良いがサプライズ先行の
不自然な仕掛けが幾分話を白けさせている。
「あずまやの悪魔」
旧友に夫の不倫を相談する妻。しかしその間に当の夫が射殺される
という話。手堅くまとめた佳作。
「幻を追う男」
一年前舞踏会の夜で暗がりで出会った謎の女性を捜し求める男。
彼はそれが故に笑い者にされ危険な気球旅行に参加する羽目になる……。
引き込まれた。前半の不可思議性がピカイチで飽きない。
ただ大きな偶然の存在が気になるところ。
伏線の提示も少し不自然かな。
でも全体としてのストーリーテリングは巧いと思う。

321:読後感
07/03/08 17:14:35 OfT1Ze8y
「南海のトレジャーハント」パトリック・ウッドロウ(早川書房)

水中カメラマンのエドは仕事先で殺人容疑をかけられしまう。
どうやらこの騒動は彼の持つカフスボタンに端を発しているらしい。
このカフスボタンは祖父が彼に残したもので当初は2つあったが
1つは以前に盗まれていた。エドは祖父が隠された財宝の在りかを
伝えているとの思いからカフスボタンが示す場所を探し求める。

面白かった。500ページ以上あるが苦痛じゃなかった。
主人公の他にも意地の悪いICPO捜査官やら元特殊部隊員やら
日本人の麻薬ヤクザやら冒険に憧れる女優やら多彩な登場人物が
動き回って飽きさせない。
解説にもあるようにプロじゃない所がいいというかね。
恋あり乱闘あり暗号あり猛獣ありの宝探し小説。

ただ主人公の抱える大きな問題が解決してないのが気にかかるが……。

322:読後感
07/03/10 02:57:42 igxoBoW7
「怒りの山」ハモンド・イネス(早川書房)

大戦中ナチの拷問で片足を失った元情報部員のディックはチェコで
再会した戦友から伝言を頼まれる。その後彼は亡命を図るが
謎の失踪を遂げた。要請を受け彼の亡命先に向かったディックは
思わぬ人々と出会い、否応なく事件の渦中に巻き込まれていく。

前半はハードボイルド的で飽きずに読めるけど後半大噴火中の
火山の麓で何やかやの展開になるとイマイチノれなかった。
クローズドサークルは本格だとテンション上がるのに冒険小説だと
どうも勝手が違ってくるようで……。

破壊から回復へとのストーリーは好み。覆水盆に還らずなのもマル。

323:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/03/10 16:48:18 qVBKgUKO
セオドア・ロスコー「死の相続」を読んだ。
遺産相続のため『嵐の山荘』に集まった一癖も二癖もあるメンツを巡り、
ジョン風のコテコテな連続不可能犯罪が、往年のパルプマガジンの作家らしい
血と暴力に彩られたハードボイルドタッチで語られてゆくという異色作、
舞台は暴動の気配濃厚なハイチ、ゾンビー伝説の影もちらつくという冒険色、
ホラー色も散りばめられた、これもまたパルプマガジン作家らしいサービス満点とも
言えるが、過剰とも言い得る舞台設定である。
ミステリの禁じ手の堂々たる使用は感心しないものの、棺のトリックや不可能犯罪(脳天に銃弾)の合理的説明等は、なかなか面白いので、このネタでこの手の作品のマエストロジョンにきちんと書いて欲しかったような気がする。
特別悪い作ではないが、あとがきの森英俊のオーバーな賛辞は逝ってよしレベル、
作家も作品もペーパーバック相当なレベルであり、
扶桑社ミステリ文庫や二見文庫あたりで気軽に読めば案外楽しめる作だったかとおもう。

324:名無しのオプ
07/03/10 18:28:19 8OCd/3On
逝ってよしwww

久しぶりにみた

325:名無しのオプ
07/03/10 18:28:45 S4rQmA9I
>>323
>ミステリの禁じ手の堂々たる使用は感心しないものの、棺のトリックや不可能犯罪(脳天に銃弾)の合理的説明等は、なかなか面白いので、このネタでこの手の作品のマエストロジョンにきちんと書いて欲しかったような気がする。

ここの文章、何故かやたら長い行ですよね。
どこかのサイトからコピペした文によく見られる現象ですけど、どうなんですか?

326:名無しのオプ
07/03/10 19:10:56 MPSaqGjH
>>323
ここのパクリじゃないの?
URLリンク(www.so-net.ne.jp)

327:名無しのオプ
07/03/10 19:27:13 ZmC1Dqws
ほとんど同一の文があるなw
こりゃ偶然だでは言い逃れ出来んぜ
パクリ論考野郎でエセ読書人の書斎はこの板から消えろや

328:名無しのオプ
07/03/10 19:29:18 kI8QQz6l
これはパクリやない。盗作や

329:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/03/11 10:29:26 jiQKmVCt
>>326-328
妄言を書き散らさず、きちんと引用を行ない自己の主張を論証してみろ。
各人、心して書け!

ジョゼフ・ウォンボー「オニオン・フィールドの殺人」を読んだ。
あのカポーティも激賞したという作、60年代前半に現実にLAで発生した
警察官拉致・殺傷事件の終局判決までの経緯を小説仕立てで綴ったハードタッチな作で
あり、ボリューム感もあり読み応えは十分ながら、(ただし、会話体が多いため、
意外にスムースに読み進められる)
その素材の地味さゆえ現在なら翻訳刊行も困難な系統の作かと思う。
近年では、本邦では公判開始前の争点整理手続導入等裁判のスピードアップ化が
図られており、多少は裁判の長期化という問題に改善の兆しは見えつつあるものの、
本作で描かれた裁判関係者の疲弊、事件の風化等長期化により生じる問題は
一連の司法改革が進行中の日本でも参考にすべきものが多いやに思われる。
「語り」という面で見ると、タイトルに冠されたタマネギ畑のシーン及びこれに続く
追跡等の臨場感は、警察官ウォンボーの経験が活かされ、相変わらず抜群な描写力の
冴えである。

330:名無しのオプ
07/03/11 10:40:46 1D8h+kMH
書斎さんはちょっと引用しただけだろ
言いがかりはやめろや

331:名無しのオプ
07/03/12 17:11:13 yJosB5ng
>>327
>>326のリンク先を読んでみたけど、
同一の文に該当する部分がわからない。
俺の読解不足?
無断引用や盗作があるなら椰子に打つべき手があるから教えてちょ。

332:読後感
07/03/15 17:40:30 vHBsHjEw
「クレムリンの密書」ノエル・ベーン(早川書房)

突然軍を解雇されたローン少佐は直ぐ様特殊機関にスカウトされる。
やがて伝えられた彼の任務はソ連高官に送られた文書の回収であった。
ローンは伝説のスパイを始めとする腕利き達と共にソ連潜入を目指す!

なかなか面白かった。冒頭にスタートラインが明示されているし、
目的・手段も明確で英国の巨匠達の様に韜晦趣味に走ることもないから
順調に読み進んでいける。プロットも単調でなく過程で読ませる感じ。
ただ、特殊技能の持ち主達を集めるというコンセプトの割りに
キャラ立ちが今一つなのが残念かも。

333:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/03/17 11:36:53 sE0/zsCu
荒らし目的のアホ連中がはしゃぎ過ぎたようだな(w
>>327のアホが>>331のアホにどんなレスを返すのか、果して返せるのかが問題だが(w 
見物である。

講義を続けましょう。
ライオネル・デヴィッドスン「チベットの薔薇」を読んだ。
扶桑社ミステリーからの刊行物ではあるが、ミステリというよりは、
1950年代初頭、まだ神秘の国であり政情不安でもあったチベットを舞台
にした冒険色・伝奇色が濃い作である。
主人公が元女子高の美術教師という冒険小説には珍しい設定、
ガイド(少年)の案内が無ければ山越えも不可能な程の優男なのである。
以上、それなりにエンタメ好きをそそる内容なのであるが、正直言うて期待外れ、
チベットでの冒険談が始まるまでの前置きが長過ぎるうえに、
最大の見せ場である中国軍からの逃避行が後半の一部分に過ぎないのは物足りない
ものがあり、その顛末も拙速な感がある。
また、物語のコンストラクションとして、冒頭から主人公の生還を記し、
現況まで語ってしまうのは、どんなものであろうか。
発見された手記の紹介という形で、最終的な顛末は伏せて綴っていった方が、
少しはスリリングな物語足り得たのではないだろうか。
私なら、この点でライオネルに文句無しの駄目出しをしていたかと思う。

334:名無しのオプ
07/03/17 15:55:54 V8mZ+Dai
アンチ書斎の捏造かよ。とんでもないな。

335:名無しのオプ
07/03/17 16:42:39 qQsGdanZ
>>333
「荒らし目的」と断言するのなら、それにいちいち反応している自分は
荒らしもスルーできない便乗荒らしであると認めていることになるね。
こういう煽りをすること自体が自分の小者っぷりを曝け出していることに気付かないとは、
いったいどこまで厨房なんだろう。

336:名無しのオプ
07/03/18 10:37:56 vNlYcaxG
自治スレで、最近多発している、書斎に対して最悪板、あり板からコピペしてレスする荒らしを、
運営側に報告することを検討しています
コピペを迷惑だと思う人は参加してください

337:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/03/18 15:58:31 iVydEkMO
>>335はギブアップレス。お粗末なものである(w

デイヴィッド・J・スカウ「狂嵐の銃弾」を読んだ。
本作に関しては、このスレに「ラリって書いたのではないか」という評が前に
あったが、やや同感する面がある。
途中でどんでん返しはあるものの、解説でも指摘されているとおりミステリでは
ありがちな趣向、最後の最後にもう一捻りがあるかと期待したのだが…
あえてミステリのジャンルの中で位置付ければ、サイコ・ミステリということになるが、
作品のタッチは、序盤はヘミングウェイ、中盤は大藪春彦のハードボイルドな世界を
想起させるうえに、ホラーの書き手によるものらしく嵐の夜が無気味な舞台背景として
設定されている(ただし、超常現象はない。それ以上に恐ろしい内容でもあるとは
言えるが)つまり、最近多いクロスオーバーな作であって、登場人物が妙に哲学的な
人生観を語るような現代文学を意識したような面があるかと思えば、
濃厚なSEXシーンにもかなりの筆を割いており、この辺はいかにも大衆を当て込んだ
ぺ―パーバック向きであったりもする。
以上ゆえに、評価が難しい作だが、「ストレンジなもの」に興を惹かれる向きは
一読してみてもよかろうかと思う。

338:名無しのオプ
07/03/19 06:34:31 QBdk9A4e
>>337
ほうらいちいち反応している。だからお前は厨房だというんだよw
だいたい俺はそっちのスレの327ではないぞw

ああそれからお前こそ
  330 名前:名無しのオプ 投稿日:2007/03/11(日) 10:40:46 ID:1D8h+kMH
  書斎さんはちょっと引用しただけだろ
  言いがかりはやめろや

にはどのようなレスを返したんだ?
こいつこそお前が「剽窃」したことを明白に認めているのだが、
こいつをアホ扱いしないのも不思議だなあw

339:名無しのオプ
07/03/19 12:43:34 QRYZu1xT
めんどいから基本に戻ってスルーしてよ。

340:名無しのオプ
07/03/19 12:51:17 izK2kptN
>>339
自治スレ見ればわかるけど、全て狂馬のコピペによる自演。


341:名無しのオプ
07/03/19 23:53:20 0r/tts9n
必ず前後のレスだしなw

342:読後感
07/03/21 16:06:35 HY2UkYgO
「緑の地に眠れ」ダンカン・カイル(早川書房)

銀行員のトゥニクリフは偶然のタイミングで強盗を撃退し、
一躍時の人となった。そんな彼の元にかつて戦場で父の死を
看取ったという女性が現れる。彼女から父の手紙を渡された
トゥニクリフ。時を同じくして父の戦友を名乗る老人からも
連絡が届き、父が終戦のどさくさに紛れて財宝を運んでいたと
知らされる。トゥニクリフは一獲千金を夢見て東南アジアへと向かった。

カイルは2冊目だけど文体がゴキゲンな一人称でスラスラ読めた。
主人公よりも彼のパートナーであるおばさんが印象的。彼女の
一見矛盾しているような信念にストイックなキャラクターが
話を盛り上げていると思った。英国冒険小説にしては(?)
軽く読めてお薦め。

343:読後感
07/03/21 16:24:54 HY2UkYgO
「死のチェックメイト」E・C・R・ロラック(長崎出版)

灯下管制が敷かれている戦時下のロンドン。
貧相なアトリエに集まっている5人の男女の所へ訪れた2人の男。
1人は警官でもう1人は隣家の男を殺した犯人だという。
やがて捜査に着手したマクドナルド警部は彼等を皆容疑者として
活動していくが―。

地味な話ですわ。あとがきにあるように読み易いし短いのも良いんです
がちと物足りなさを感じてしまいました。最初は謎をフューチャー
してないからだと思いましたが、種明かしを読んでそれをすると
バレるからわざと曖昧にしたんだなと納得しました。つまり
トリックが弱いです。あと女流作家にしてはドラマ性が薄かったですね。

植草甚一や森英俊曰くロラックは当たりが多いとのことですが
これはどっちなんでしょうか?

344:あらすじごめん
07/03/22 16:21:54 JgDjLJ+0
ジェフリー・ディーヴァー『獣たちの庭園』(文春文庫、2005)【7.5点】

アメリカ海軍情報部の密命によって、オリンピック直前のベルリンに
送り込まれた犯罪者ポール。あるナチス高官の暗殺を依頼された彼だが、
ベルリン到着直後に殺人事件に巻き込まれ、当局の執拗な追跡を受け・・

ノン・シリーズの歴史サスペンス。SS、ゲシュタポ、クリポの追跡を
かわしながら、ターゲットのナチス高官にせまる。ひと癖ありそうな
裏町の顔役とのやりとりや、元国語教師とのロマンスなど、密度は濃い。
当局の動きについて軽い疑問をいだきながら読みすすめ、ある時点で
「ディーバーだなあ」と思い知るものの、ツイストはやや控えめか。
それでも詳細な時代背景といい、印象深い人物像といい、高度安定の良作。



345:名無しのオプ
07/03/22 20:19:42 O/u/4QJB
>>344
サンクス。次に読むものを探しているところだが、かなり
その気にさせられた。

346:読後感
07/03/24 00:50:33 96ALKh8T
「停まった足音」A・フィールディング(論創社)

資産家の女性が自宅で死んでいるのを来客を告げに来たメイドが
発見した。状況は明らかに事故又は自殺を示していた。しかし
ヤードの腕利きポインター警部は、同居人の不自然な反応や
来客が消え失せたことなどから事件性があると感じ、
地方警察や記者と共に捜査を始める。
果たして犯行は如何にして為されたのか? そしてメイドが
聞いたという被害者の後ろを尾けていた足音の正体とは―?

幻の作品がついに刊行! てなノリで。全うな本格でござんしたよ。
細かな謎が提示されて話を引っ張って行き、後半は容疑者を巡る
ドラマも展開したりして長い割に中だるみ感は薄いと思う。
幻の傑作かは分からないがつまらなくはない。

ただ殺人のトリックがちょっと確定してない気がした。あと大きな
偶然があってそれがちょっと加工不足というか……。それからこれは
唯の推測だが第一作から読んだ方が本作をより楽しめたのかも知れない。

347:読後感
07/03/24 23:48:31 96ALKh8T
「永遠の沈黙」マイクル・ベイデン&リンダ・ケニー(早川書房)

弱者の味方を自任する女弁護士マニーは検屍官ジェイクの頼みで
ショッピングセンター建設予定地から発見された複数の人骨を
巡る訴訟を引き受ける。ジェイクの能力を認めながらも過去の
訴訟で彼に反感を持つマニーだったが一緒に捜査を続ける内に……。

下半身がウズいちゃ~う。
コホン。作者も主人公達と同じ職業の夫婦合作ということで、
検屍に関する知識は中々のもの。プロットもミステリーしていると
思います。ただ、ロマンスに関してはまだまだ書き慣れてないですね。
流石にそこは身上を切り売りするのに抵抗があったのかな。

348:読後感
07/03/27 16:52:19 Oqjqq/8O
「殺戮の<野獣館>」リチャード・レイモン(扶桑社)

百年近くの間断続的に残虐な殺人が起きるという館。事件の生存者に
よればそれは謎の野獣の仕業だという。未だ少年時代の経験に
脅え続ける男から野獣館の話を聞いた元兵士のライカーは野獣退治に
乗り出すが……。

某スレからのセレクト。これぞB級ホラーと言うべき作品。
タフなランボーとキチガイ夫から逃げる美貌の人妻とその娘が
野獣館で見たものとは…そこにキチガイ夫の正に野獣的な追跡行が
プラスされとるわけ。とにかく流れに任せて読んでいきゃいいってな
感じで。そんでラストはぽかーんな展開。ここはちょっと
文章不足だと思う。まあ車中のお供にうってつけかな。
吐くかも知れんけど。

しかもこれ続編があるんだって。読みてえええええ!!!!
しかし80年でこれならまず間違いなく映画化されそうなもんだがなぁ。

349:読後感
07/03/27 17:15:47 Oqjqq/8O
「証拠は眠る」オースティン・フリーマン(原書房)

弁護士のルパートは幼馴染みの女性の夫が急死した事件において
彼が毒殺されたと判明したことを受け旧知のソーンダイク博士に
事件の解明を依頼した。ソーンダイクの徹底した調査姿勢に不安を
抱きながらも趨勢を見守るルパートだったが、偶然にも思わぬ証拠を
目撃してしまう……。

「ダーブレイ事件」を読んだ時は発表当時においてはもう過去の人
なんだなと痛感したけれど、本作でも矢張り同じ思いを抱いた。
黄金時代の本格ものがオリエンテーションだとすれば本作は
チェックポイントもなくただ道なりに歩くだけ。それがラストまで続く。
トリックと解明の過程は短編集の輝きが見えて面白かったけど……。

長編は今まで3作読んだが本領は短編にあると感じた。
長編だと時代の差が露骨に出てしまうようで。

350:名無しのオプ
07/03/27 21:32:18 ruGZhO5y
「ギデオンと放火魔」を古本でゲットしましたので、ご報告。
いきなりの放火事件と共に、警察小説の常として、
複数の犯罪が並行して起きる。

「放火魔」のキャラクターはローンズの「下宿人」を思わせる点もあるが、
「下宿人」よりは感情移入できないのが難点。

夫の詐欺行為を救おうとする妻の夫婦愛は良かった。
ギデオンは他にも出ていると思うので、さがしてみようと思う。

351:読後感
07/04/03 15:13:49 WXo+Zn64
「物しか書けなかった物書き」ロバート・トゥーイ(河出書房新社)

のりりん編奇妙な味の短編集。期待して読んだがかなりイマイチ。
まず最初の「おきまりの捜査」。これは良い掴みで一気にテンション
赤マル急上昇なんだけどそこから続かなかった。この人は短編の
作り方がいい加減な気がする。大したことのないアイデアでだらだら
書いたり無意味に幻想的な雰囲気に逃げたりベルトコンベアー式に
なったり。まあそんな中でも良いと思えたのは先の一編と
不気味さが言外に漂うラストの「そこは空気も澄んで」、
そしてハードボイルドのパロディ「いやしい街を……」ぐらいかな。

352:名無しのオプ
07/04/03 15:18:54 W630z+kw
読後感をNGワードに登録

353:名無しのオプ
07/04/05 00:01:48 eE/IEkEa
ジョン・グリシャム『大統領特赦』(新潮文庫)
超訳作品は読んでいなかったので、久々のスリルを感じるグリシャム作品でした。
ハードカバーで出版されなかったのが納得の上下本。
それも無理やりの上下本で、通常の行数と文字数を使えば1冊でまとまったのではないかと。

とはいえ、不満や煮え切れなさみたいなものを感じつつも、結構楽しく読みました。
主人公が無理やり連れて行かれるイタリアでの生活は、なかなか読んでいて楽しく、
もっと食事シーンを詳細に描いて欲しかったなぁ、とか本編と関係ないとこが面白かったです。

残念ながらメインストーリーは、緊迫していると思ったらスカッと肩すかしをくらうの繰り返しで、
せっかくの恐い暗殺者キャラも、登場したものの活かされず勿体ない扱いでした。
結局の味付けがあっさり目になってしまうのが、グリシャムなのかな。

354:名無しのオプ
07/04/05 00:17:32 fmLPzK7W
G.M.フォード『毒魔』(新潮文庫)
コーソもの3冊目、だと思うんですが、訳者あとがきを読むと「4作目」と‥。
未訳の作品があるのかもしれないけど、amazonで検索したらワラワラ引っかかったので確認するのは止めました。

前二作は、雰囲気が全く異なる作品だったけど、どこかしょっぱさを感じる作品だった様な記憶がありますが、今作も同様。
よくある主張ではあるけど、アメリカがテロを受けるには受けるだけの理由と原因があるってことを一応描いてます、終わりの方で。
でもそういうことより、何だか報道業界の下品なスッパ抜き合戦を描くことに力が入っていた気がしちゃいました。

二年に一冊しか出ないシリーズ作品で、ハッキリ言って主人公のキャラクターは?状態で、
かなり強烈な過去を持つヒロインのメグのことしか覚えていませんでした。
その印象的なヒロイン、メグ・ドアティが今作ラストで取った行動にビックリ。
ただメグの敵役を、あまりにも簡単に片づけてしまったは勿体なかった。
そのせいで、彼女の扱いも変わってしまったのだろうかと。
ピータースンのウェルズとランシングのような関係を想像していたので、あっさり裏切られました。
次作の邦訳はきっと二年後。
どれだけ覚えていられるかなぁ。

355:読後感
07/04/05 15:35:57 QfjN/fEG
「密偵ファルコ 白銀の誓い」リンゼイ・デイヴィス(光文社)

時は古代ローマ。しがない密偵のおれ、ファルコはとある少女と
知り合ったのが縁で大量に横流しされた銀塊の行方を追うことになる。
その最中大切な人が殺され、失意に呑まれながら捜査を続けるおれは
ある女と巡り逢うことになる……。

皆さんの後押しで読むことに。一番はツンデレの4文字ですがw
この世界観いいですね。歴史ハードボイルド。身分制度緩すぎな
気もしますが。

ミステリーとしては特に新しいものはなく1作目としては
やや弱い感じがしました。ま、主人公のロマンスこそ最大の引きと
言うところでしょうか。解説に釣られて次も読むつもりです。

356:読後感
07/04/12 01:50:35 gIbjezPp
「汚れた街のシンデレラ」ジェフリー・ディーヴァー(早川書房)

レンタルビデオ店で働くルーンは得意客の老人ケリーの元へテープを
回収に向かう。彼は同じ作品を何度も借りる変わった客だった。
アパートの彼の部屋に着いたルーンが目にしたのは忙しく動き回る
警官達と血にまみれたケリーの死体だった……。事件には大金が
絡んでいると睨んだルーンは独り占めにするべく行動を開始する。

骸骨みたいな顔してやがる。
レンタル店で働くヒロインというのは珍しいけど後は可もなく
不可もなく……。ちょっとした叙述トリックがあったのにはやや驚き。
総じて悪い出来ではないものの特に次が読みたいとは思わず。
ロマンスは雰囲気で誤魔化してるけど雑だった。

ま、この作家はすぐに埋もれてしまっていることだろうな、ウム。

357:名無しのオプ
07/04/13 01:07:12 UvTYyqmB
平和憲法にYES 戦争憲法にNO

憲法9条は改憲してはならない。日本の為にならない。
日本人ではない朝鮮総連や民団でさえ、日本を心配して改憲への反対運動を行ってくれている。
私は日本人だが、「改憲すべき」などという者は、日本人として彼らに恥ずかしいと思います。

Q.中国から身を守る為、戦争に対する抑止力が必要では?
A.前提から間違っています。そもそも、中国は日本に派兵しようと思えばいつでもできました。
  なぜなら、日本は9条があるため、空母や長距離ミサイル等「他国を攻撃する手段」がない。
  つまり、日本に戦争を仕掛けても、命令をだした幹部の命や本国の資産は絶対に安全なのです。
  にも関わらず、中国は、今まで攻めずにいてくれたのです。

Q.日米安保も絶対ではないのでは?
A.いえ、絶対です。
  知り合いの韓国人の評論家もそう言っていますし、私も同じ考えです。
  そして日米安保が絶対なら、日本を攻める国はなく、改憲の必要はありません。
  米国と戦争をしたい国はないからです。

Q.9条が本当に平和憲法なら、世界中で(日本以外に)1国も持とうとしないのはなぜか
A.誤解を恐れずに言うなら、日本以外のすべての国が誤っているとも言えます。
  「敵国に反撃できる手段を持つ国は攻められづらい」というのは、誤った負の考え方です。
  (もっとも韓国や中国の軍に関しては、日本の右傾化阻止の為でもあるので例外ですが)
  さらに日本の場合、隣国が韓国・中国・ロシアと、GDP上位の安定した国ばかりです。

【改憲】ゼンガクレン老闘士、国民投票法案廃案訴え 国会前集結 「ゲバ棒が杖になっても」
スレリンク(dqnplus板)l50
【広島】憲法9条遵守を訴え 武器を持たない妖怪「ねずみ男」に扮した男が全国行脚
スレリンク(newsplus板)l50


358:読後感
07/04/13 04:07:01 LFzV5NVq
「猫の手」ロジャー・スカーレット(新樹社)

資産家の老人が自宅で射殺された。彼は養子にしていた甥や姪を招き、
自らの結婚を宣言した直後に殺されたのだ。弁護士の「わたし」は
事件の顛末を事細かく友人のケイン警部に語り、彼の捜査に
同行するが……。

特に目立ったトリックやロジックやプロットがあるでもなく、
まあ古典の雰囲気を味わうという用途以外に読む程ではない。
解説にもあるが重要な手掛りが解決時に初出なのは×だし、
また終盤に同じく重要な手掛りを中途半端に処理するため犯人の
見当がついてしまう。
ロマンス部分も書き込みが足りず展開がやや強引に映る。

論創のはもっといい出来だと良いが。

359:読後感
07/04/13 04:17:58 LFzV5NVq
「グランダンの怪奇事件簿」シーバリー・クイン(論創社)

「オカルト界のホームズ」ことジュール・ド・グランダン教授の
活躍を描く短編集。

面白かった。常識を超えた怪異に対して霊能者というわけでもない
探偵が冷静に対処していく展開に萌える。本来底が抜けているはず
なんだけどしっかり地に足がついているようなこの一種独特な
奇妙な味がたまらん。以前読んだ「タラント氏の事件簿」とも違う感じ。
あれも好きだけど。ちなみにイチオシは悲しくも爽やかなラストが
印象的な「眠れぬ魂」。

中断しているカーナッキや積んでる雪崩連太郎や名のみ知ってる
タイタス・クロウも気になって来たぞこりゃ。

それにしてもこのダーク・ファンタジーはいいシリーズだと思う。
編者は人気ないけど。

360:名無しのオプ
07/04/13 04:23:30 TQ3V2lSm
>>356
>ま、この作家はすぐに埋もれてしまっていることだろうな、ウム。

(ギャグで言っているのだろうか……)

361:読後感
07/04/16 18:47:47 8xl7VcjF
「狼の一族」(早川書房)

異色作家短篇集アンソロジーアメリカ篇。
編者を見た時一抹の不安がよぎったが、矢張りSF作家が多かったり、
大した落ちのない雰囲気小説が多かったり……。
「奇妙な味」ってのはミステリーとSFの中間よりもややミステリー
寄りの辺りに漂っているものだと思うんだ。だからミステリー畑の
人に選んでもらいたかった。

一番はジャック・リッチー「貯金箱の殺人」。
この予定調和やシラケを感じさせない構成の巧さは異常。
あとは「ジェフを探して」を日本的だなと思ったり、「浜辺にて」を
アンソロジーの中の変化球としては有りかもと思ったりした。
ワーストは「ベビーシッター」。ウチの田舎じゃこういうの
チンカス小細工って言うんだ。

362:名無しのオプ
07/04/16 19:59:25 /NrGLyi2
>「奇妙な味」ってのはミステリーとSFの中間よりもややミステリー
>寄りの辺りに漂っているものだと思うんだ。
「奇妙な味」ってのはそういう定義が出来ない千差万別なものだと思うんだが。
おれは奇妙な味をもった作品は、SFやミステリとかジャンルに関係なくあると思うし。

あと
>ウチの田舎じゃこういうの
>チンカス小細工って言うんだ。
みたいな下衆な言い方はどうかと。

363:名無しのオプ
07/04/16 20:12:40 JQkPh/9n
「サイロの死体」ロナルド・A・ノックス

十戒で知られる大僧正の長編小説。
緻密に組み立てられた本格ミステリ。物語の起伏がないので読み進めにくく、
また主人公が天啓のように真相を閃くために解決編が唐突に感じてしますが、
伏線が回収されて事件の裏の面が見えていくところは感心させられます。
いたるところに出現する警句めいた皮肉も愉快。
あと、第二の事件は明かされてみれば底抜け気味の真相で大笑いしました。

364:名無しのオプ
07/04/16 21:50:46 IsJtmqa/
>読後感
素人批評家気取りでは書斎と大差ない。
反省しろ。

365:名無しのオプ
07/04/17 20:25:02 kLlbjoO9
「クイーン警視自身の事件」エラリー・クイーン

熟年ハーレクインロマンスとして読めば非情に楽しい作品。
リチャードの行動が無茶すぎて、ミステリとしてはどうしたもんかと思いますけど。

366:読後感
07/04/19 20:55:37 2v9xGvqS
「砂の渦」ジェフリー・ジェンキンズ(西武タイム)

第二次大戦で貢献したにも関わらず不名誉な処遇に見舞われた
元海軍士官のジェフリーはスタインという謎のドイツ人に強引に
雇われアフリカ西岸にある骸骨海岸へ案内することになる。
奇しくもそこには死んだジェフリーの祖父が遺言で告げた
謎の島があるのだった……。

前半はいけすかないドイツ野郎やグラマーな美人博士らと共に行く
現在と戦時下の緊迫した海の戦い等の過去とをカットバックで
描いている。とは言え舞台となる場所はほとんど変わらず筋も
単純である。道具立ての割には筆致が大人しいという恨みがあるかも。
あとセリフの前にその主旨を書く癖はあまり良くないかな。

367:読後感
07/04/21 18:15:48 PKtTA1CU
「議会に死体」ヘンリー・ウェイド(原書房)

侃々諤々の議論の後議場に残っていた市会議員が刺殺体で発見された。
新任の本部長レースは自分の手には負えないとみてヤードに
救援を依頼する。かくしてタイプの違う3人の刑事が捜査に当たる
ことになるのだが……。

「塩沢地の霧」以来2冊目だがガラッと毛色の違う警察小説的な
趣きのある本格作品。ケレンのない筋道の通ったプロットで
読みやすいが真っ当過ぎて物足りない。ミスマガの書評は褒め過ぎかな。
あと解明部分が不満。その方式とかやや後付け臭い締めとか……。

追伸 この叢書最近登場人物表カットしてるのは何故?
只でさえ翻訳ものは「人名が覚えにくい」と敬遠されがちなのに
ダメ押ししてどうする。

368:読後感
07/04/22 00:36:32 eR9YckjZ
「盗聴」ローレンス・サンダース(早川書房)

刑務所帰りの悪党アンダースンの次なる狙いは金持ちが集まるアパート。
仲間を集めて資金を用意し、入念な下調べの後いざ実行の運びと
なるが……。

全編録音テープと書簡によって構成されている一風変わった作品。
その不自然さが逆に前衛的に感じられたりするのだが矢張り不自然w
こけおどしに終始してしまった観は否めない。

369:名無しのオプ
07/04/22 08:29:11 IojUejBy
ますます書斎くさくなってまいりました

370:名無しのオプ
07/04/22 09:59:23 9zyO86LN
他者や作家を中傷したり見下したりしない分だけ書斎よりゃマシだな

371:読後感
07/04/22 19:26:50 eR9YckjZ
「消えたモーターバイク」ネヴィル・スティード(早川書房)

恋人がアメリカに行ってしまい寂しい生活を送っている玩具屋ピーターは
知り合いのパーティーで魅力的な女性達に出会う。 後日、
その中の一人サリーから失踪した恋人について相談されたピーターは
私立探偵だったという彼が携わっていた事件を調べ始める。

シリーズ3作目。ここで邦訳打ち切り。早川しね。
聞いたところによるとこのシリーズ出てくる場所の描写がかなり正確で
詳しい人が読むと交差点まで解るんだとか。その辺が読み所なのかも。
ミステリーとしての難易度は低い。でもこの先気になるわ~。
訳者あとがきには4作目のことも出てるのに……。

372:あらすじごめん
07/04/29 16:38:19 RnvBOSLC
ロバート・ゴダード『悠久の窓』(上下・講談社文庫、2005)【6.5点】

500年前のステンドグラスが隠されているという故郷の邸宅には、
ビザンツ皇帝家の血を引く老いた父親が一人で住んでいた。長兄の誕生日を
口実に故郷に集結し、老父に邸宅の売却を勧める兄妹たちだが、説得は難航。
そして老父の死体が発見される。邸宅の購入を目論む男の真意は何なのか。

ビザンツ皇帝の末裔・最後の晩餐・旧宅・白骨・考古学者・テンプル騎士団・・・
と、道具立ては魅力的。話が故郷周辺で展開しているうちは面白かったが、
物語がヴェネチアに移るころからどうにも間延びして退屈になる。
「重層的な謎」というよりも、底の浅いウソをたくさんの人間がついて複雑に
なっているだけのような気がする。

『リオノーラ』などのロマネスク系の系譜に位置づけられる本作だが、
加地さんの翻訳文がこれまでになく薄っぺらで興を殺ぐ。老いたのかなあ。

373:名無しのオプ
07/04/29 19:04:10 q/DfbnYv
「文学刑事サーズディ・ネクスト3」
「ミステリ」なのか?という疑問は前の2作もあったんですが、
つい3作目も読んでみました。

文学の「作品の登場人物」たちの話が面白かったりするけど、
本筋自体は、全然進展しなくて、なんかただ、文学のキャラ使って遊んでるだけって
感じでした。
上下巻なので、途中からだるくて、次は読まないなと思いました。
そもそも、これ以上出版されるのだろうか?って思いました。

374:読後感
07/05/05 00:51:40 1/Nhnr7o
「脱獄九時間目」ベン・ベンスン(東京創元社)

入念な計画で武器を入手し脱獄を図った3人の囚人。しかし
思わぬ手違いから刑務所内に2人の看守を含む人質を盾に
立て篭ることになる。事件の責任者パリス警部は所長や本部長らと対策を練るが
追い詰められた囚人には狂気の影が宿り初めていた……。

「プリズン・ブレイクよりも面白い」というタイムリミット・サスペンス。
だがつまらん。つか脱獄が頓挫した時点でPBとは別物だし。
その後は当局とのやり取りやそれぞれの側の話が展開していくが
どれも想定の範囲内で読み手を裏切るものがない。
黒幕の存在も匂わせながら放置してるし。何より題材を活かせてない。

時間の無駄だった。

375:名無しのオプ
07/05/05 01:23:56 tIEVpcOA
>>374
ジョナサン・ラティマー『処刑6日前』を読むんだ!

376:読後感
07/05/05 01:30:12 1/Nhnr7o
>>375
以前読みました
「幻の女」と同じタイプでそこそこ面白かったと書いてたような

377:名無しのオプ
07/05/06 17:41:05 bo6ElpT8
『公園(セントラルパーク)はおれのもの』
スティーブン・ピータース(角川書店)

ベトナム帰還兵がたった一人でセントラルパークを占拠。侵入を試みた一般人や警官が、次々と様々なトラップの犠牲になっていく。
業を煮やした事件担当者は、ある人物に掃討を依頼するが・・・。



戦闘シーンの迫力はかなりのものだが、名作『樹海戦線』や『真夜中のデッドリミット』の方が上かも。
人質になってしまう人物の描写が退屈で、正直このパートはいらない。
『100冊の徹夜本』の紹介文では、「彼を倒せる人物Xを推理してみて」と書いてあるが、目次で思いっきりネタバレしてあるw
ある意味爽やかな結末は好み。

378:名無しのオプ
07/05/06 18:52:52 L6oHgY7l
>>377
良く手に入ったな(笑)
ネット古書店でもあまり見かけないが。

379:名無しのオプ
07/05/07 08:53:10 LSZSmQx8
中国・香港・台湾・韓国・その他アジア諸国で、
日本の金田一や明智小五郎のようにその国を代表する
有名な名探偵が登場する作品を教えてください。
小説・映画・ドラマ・マンガなど、メディアは問いません。

380:名無しのオプ
07/05/09 02:03:59 7+tiTw8b
>>379
つディー判事(中国)
読み順は↓
p://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/7916/gulik.html

381:名無しのオプ
07/05/09 06:04:25 sMdf1I5r
>>380
ありがとうございます。
さっそく探してみます。
他の国のもあれば引き続き宜しくお願いいたします。


382:名無しのオプ
07/05/09 13:13:54 I7M47nqu
>>381
ちょっと待ったーーーー!!!
ディー判事を読み始めるなら、今年の6~7月に早川から出る
「中国黄金殺人事件」(邦題はまだわからん)から時系列順に読んで!!!
まったく印象が違ってくると思う。

383:名無しのオプ
07/05/09 18:31:03 sMdf1I5r
>>382
ありがとうございます。
参考にさせていただきます。
他の国の情報も引き続き宜しくお願いいたします。
ちなみに日本語訳のない作品でも構いません。


384:名無しのオプ
07/05/11 02:54:26 CmxFq4wi
ケン・フォレット『レベッカへの鍵』(1977→1983、集英社文庫)【7.5点】

第二次世界大戦中、イギリス占領下のカイロに潜入したドイツ側のスパイ・ヴォルフは、
イギリス軍の情報をロンメル将軍に流そうと画策。一方、イギリスのヴァンダム少佐は
カイロに暗躍するスパイの存在を嗅ぎ取り、ヴォルフと対決する。同時にカイロには
ロンメル将軍の軍隊が迫っていた。

この作者のスパイ物は初めて読むが、実にテンポよく進みおもしろい。
ただ、当初はヴォルフ視点で物語が進むので彼に感情移入して読んでいたが
だんだん人非人になっていくのでちょっととまどった。まあ、スパイというのは
奇麗ごとじゃないんだから仕方ないか。

385:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/05/12 15:02:24 Xpw0m/FF
J・B・プリーストリー「夜の来訪者」を読んだ。
実業家一家の団欒の夜、そこにひとりの訪問者が波紋を呼ぶ。
わずか160頁強、舞台はひとつ、ト書きも少なめの戯曲だが、
多重解釈も可能なトンデモなラストを迎える作である。
作者はミステリ作家ではなく、戦前から80年代まで活躍した真っ当な文筆家だが、
この形式、この分量でこういった作を書かれては本職は形無しかと思う。
ミスオタ各人よ、心して読め!

386:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/05/12 15:03:42 Xpw0m/FF
興味がある者も多いかと思うので、ここで私のGW中の読書記録とでもいったものを紹介
しておく。
・ カレル・チャペック「ロボット」
・ イプセン「ヘッダ・ガーブレル」
・ イプセン「野鴨」
イプセンは有名な「人形の家」くらいしか読んだことがなかったが、
ミステリ風の伏線を仕掛けたこの2作で、今後、彼氏の戯曲にはまりそうである。
・ ハウフ「メルヒェン集 盗賊の森の一夜」
タイトルが面白そうなのに惹かれて読んだが、入れ子構造なストーリーが興を惹く程度で内容はありがちな古風な童話集に過ぎない。
・ 老舎「らくだのシアンツ」
これは傑作。北平(現北京)を主舞台とした貧しい人力車夫シアンツの冒険小説と
して読みば、この板で語ることも妥当となろう。
タイトルに冠された駱駝はちょびっとしか登場しないのも御愛敬。
・ アンデルセン「絵のない絵本」
好評価する声も多いものの、何度読んでも自分にはピーンと来るものがない。

なお、本邦作品に関しては別スレを熟読のこと。心して読め!

387:名無しのオプ
07/05/12 18:44:31 jBqN+uHr
圧倒されます。。恐れ入りました・・・

388:名無しのオプ
07/05/12 20:30:59 siMoIiFb
>>386
>興味がある者も多いかと思うので
なんでしょうかこの強烈な思い上がりはw

389:名無しのオプ
07/05/12 22:09:42 5c2xEi0n
心して読め!とか何で見下ろした言い方をするの?
バカなの?

390:名無しのオプ
07/05/12 22:29:07 wrIgOIn1
そりゃあ、みんなを下等なミステリしか読めない馬鹿だと思って
見下ろしてるからさ。

391:名無しのオプ
07/05/12 22:46:45 I9q85dmY
>>2

392:名無しのオプ
07/05/12 23:14:19 d12Bb7WT
必ず3つ4つレスが付くよな
この板の住人は一体いつになったらスルーを覚えるのか

こう言ったら今度は「あれはコピペだ」とかぬかしやがる
コピペだろうがオリジナルだろうが知るか
スルーをしろと言ってるんだ
いい加減成長しろ単細胞ども

393:名無しのオプ
07/05/12 23:50:51 OjoQM56L
全部書斎の自演とコピペじゃねえか
お前こそスルーしろアホ

394:名無しのオプ
07/05/13 09:39:33 0VlpFQWC
>>393
根拠あんのか?
そうやって甘やかしてることに気付け

395:名無しのオプ
07/05/13 13:52:25 SxuIY3Du
ここ、別に粗筋(紹介文)を書かなくても良いんだよね? テンプレないみたいだし。

396:名無しのオプ
07/05/13 14:15:09 9hzbBKxi
>>394
>そうやって甘やかしてることに気付け

誰を? 

397:名無しのオプ
07/05/13 17:10:23 0VlpFQWC
書斎にレス付ける連中をさ

398:名無しのオプ
07/05/20 22:01:38 txDbQbrd
パソコンとインターネットとが安価で買えるようになったので、陥りやすい罠だわな。

399:名無しのオプ
07/05/20 22:56:03 qeXdvntG
アイリッシュ(と言うよりウールリッチ)の「暁の死線」読んだ。
アイリッシュにしては結構探偵物らしい細かい技がちりばめてある。
ウールリッチは後期の真っ暗闇な作品が好みなんだけど、
これは珍しく明るい印象の作品。

ちなみにこれまで読んだ中でのウールリッチの最高傑作は「幻の女」
ではなく、「喪服のランデブー」(ただしミステリーとはもはや
言えない)

400:名無しのオプ
07/05/20 23:09:23 vSnv7S4T
>>399
同じく自分もウールリッチなら一番は喪服のランデヴーだな。
これはミステリーってか、分類的にはサスペンスだったような。

401:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/05/26 22:35:39 mtsLK7Na
ジョゼフ・ウォンボー「ゴールデン・オレンジ」を読んだ。
10年以上前(96年)の刊行であるが、現在では本邦におけるウォンボー作品唯一の
入手可能なものとなってしまった。(古書を除く)
警察小説(ていうか警官小説と称した方がその内容を的確に評しているかと思う)
名作「センチュリアン」も「冷血」にも劣らない犯罪ノンフィクション・ノヴェルの
傑作「オニオン・フィールド」等が、とうに品切れなのは残念でならない。
昨年度このミス1位にマークされた警察官出身の作家ローリー・リン・ドラモンドの
「あなたに不利な証拠として」が好調な売れ行きなのであるから、時代背景が古くなったとはいえ、このジャンルの先駆者とも言うべきウォンボー作品は、古典として
もっと読める状態にあってよいはずだと思うのだが。
それはともかくとして、本作そのものの出来は芳しいものとは言えず、
本作でウォンボーという作家の評価をしてしまうのは早計に過ぎる。
警官出身というアドバンテージを活かしたビビッドな現場感覚を活かした作風が魅力の
作者だが、本作執筆時には作家専業となって久しく、また主人公が元警官という設定
リゾート性が地域が舞台となっていること等もあってか、ヒロインである有産階級の妙齢の美女の生活感の方が活き活きと描かれるという皮肉な結果となっている。
ミステリとしては、結末が曖昧な部分が多過ぎるという致命的な欠陥があり、この点の
評価も辛くならざるを得ないし、ミステリを読み慣れた者なら容易く察しがつく展開
なのも頂けないものがある。

402:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/05/26 22:39:04 mtsLK7Na
ラストの雌雄の亀の姿に込められたメタファーなどは面白くはあれど、
人物・情景描写の的確さと、
主人公ウィニーの行きつけである酒場「スプーンズ・ランディング」の常連等、
脇に至るまでの個性的な登場キャラの面白さで、なんとか退屈せずに読ませると
いったところか。

403:名無しのオプ
07/05/27 02:40:31 9GZmbZy2
>>402
ワロタ

404:読後感
07/06/01 21:32:35 2uHvTV+i
「奪回」ディック・フランシス(早川書房)

対誘拐専門のコンサルタント会社を営む主人公が競馬界に関わる
連続誘拐事件に挑む話。

「興奮」「黄金」に次いで3冊目だが後ろ2冊は余り面白くない。
長いし全体的にモタっとしてのめり込めん。
やっぱ迫害されてなんぼって感じなのかなこの人は。

405:読後感
07/06/01 21:43:07 2uHvTV+i
「吠える男」エドワード・マーストン(早川書房)

時は16世紀のロンドン。世間を騒がせた不義密通の末の殺人事件は
巧妙に偽装されたものだった!?
劇団員ニコラスはある人物から真相が綴られているという台本を
託されるが、それ以降劇団は弾圧されてしまう。果たして真犯人とは―?

初邦訳がシリーズ7作目という時点でキレかけたが中身もイマイチ。
展開にキレがない。カーの歴史ものの酷い方みたいな感じ。
前々世紀ならともかく現代の作家がこんなもん書いちゃいかんよ。
犯人もすぐ明かされるし、ロマンスもタルい。
何でガイド本で言及されてたのか……。

406:名無しのオプ
07/06/08 12:00:23 gKfI7ekY
D・カイル「革命の夜に来た男」(ハヤカワ文庫)
銀行家マロリー卿は自分の銀行から数十年に渡って送金されている謎の口座を探る
うち、ロシア革命に関する衝撃的な手記を発見した。1918年、ダイクストンという
英国の海軍士官が時の国王の密名を帯びて、革命真っ只中のロシアに潜入しニコライ
皇帝一家を救出しようというのだ。ダイクストンはレーニンやトロツキーらを説得し、
皇帝一家の幽閉先へと向かった。ダイクストンは無事任務を果たせるか・・・。
いかにも英国の銀行家、といった感じのマロリー卿が良い味を出しています。手記が
幾つにも分散して保存されており、謎を解かないと、その続きの手記を読めないと
いう趣向も上手い。手記に記されたダイクストンのロシアでの冒険も迫力十分。
革命直後の混乱ぶりなども面白く描かれている。最後の最後に待っていたオチは、
それほど意表を突いていたとは思えませんが、なるほど、そう来るか、と感心。
まあ佳作でしょう。

407:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/06/09 19:42:47 c/VOjlEy
ドナルド・E・ウェストレイク「鉤」を読んだ。
同じ文春文庫から先駆けて刊行された「斧」が面白過ぎて、
逆に今まで手を出しかねていた作。
「斧」以上の面白さは到底期待出来そうもなかったからである。
しかし、今回、おなじみ100円コーナーの出会いちゅーか、
一読したところ、さすがドナルド、やはり「斧」以上ではないものの、
なかなかの面白さであった。
舞台は出版業界、旧友である2人の作家(売れっ子と忘れられた作家)を
メーンキャラとし、交換殺人ならぬ交換条件の殺人とその後の顛末がメーンストーリー
だが、シリアスな作風ゆえ、登場キャラ(ウェインとスーザン夫婦)の心理に
非現実的なものを感じてしまうという難はあれど、内部からじょじょに壊れてゆくのは
彼らではなく…という展開がかなりサスペンスフルに描かれており、
オチもサイコ・スリラーそのもので、「語らない恐さ」とでもいったものが
溢れるものとなっている。

408:名無しのオプ
07/06/09 19:44:04 r/pG37Jg
読みたいけど人多すぎで読めない

409:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/06/10 17:41:21 8jtwqBWg
ドナルド・E・ウェストレイク「聖なる怪物」を読んだ。
「斧」と「鉤」の好評(いずれも「このミス」「文春」等の年間ミステリランキングで
高順位を獲得)により刊行された作だが、
完全にラリった感じの主人公(ハリウッドスター)の語り(これがトリックにも関連するのだが)は面白い趣向ではあるものの、途中から仕掛け(インタビュアーの正体等)が
見え見え、パズル小説ではなくサスペンス・ミステリとはいえ、
終盤には基本的にミステリの禁じ手と言われるネタの登場も感心しないものがある
前2作には遠く及ばない凡作であった。
年間のミステリランキングからは無視され、以後に文春文庫からドナルド作品の刊行が
無いのも、この内容を見ればうなずけるものがある。
折角のドナルドノンキャラ作品の翻訳であるし、こんなモノ(未訳)しか無かったの
であろうか?
作品そのものには関係しないことではあるが、解説でドナルドの映画化作品を
挙げているが、
ドートマンダー・シリーズの「ホットロック」(ピーター・イエーツ監督、ロバート・
レッドフォード主演)が落ちているのもしょうもない。

410:名無しのオプ
07/06/10 18:27:43 wXz8KsQD
         ,,ggllllllllllllllgg,,
        ,,lilillllllllllllllllllllllllllllk
       ,,lili[^^^    ゚゚llllllllll._
      gllll゚゜       ^)llll[
      llll[,,ggggg。 pgllllpx.l][
      〈[^],,,,,,],,"  .。ggpr 〈[
      ..l[  ゛゛゜      |  <夢・・・・か・・・
      ..l[   ,,、  g_   [!
       _ll、 y^^"ヾ"`、(  」゜
       .lk_ メll[]];;59f  _g゜
          ]g      ,,pl゚゛
       ∩-ヽ、,       ノ       @
    。゚。・珍  '"''''''''"´ ノ       ヽ|ノ,
   。・。゚  ゝ∪" ̄ ̄ ̄∪      ,,, 、,,    ,,,
 ('A`)   ,,, 、,,    ,,, 、,,  , "  ,,  、、
 ヽ|ノ 、、,  ,, 、,,   , "  ,,  、、, ,,


411:名無しのオプ
07/06/10 23:20:26 r13/wHjY
>>409
土曜に三冊、日曜に一冊読破はすごいね。

412:読後感
07/06/15 19:57:04 DnITDbJ7
「魔法医師ニコラ」ガイ・ブースビー(小学館)

19世紀の中国。路頭に迷っていた青年ブルースはニコラと名乗る
奇妙な男から旅の供をする様に頼まれる。破格の報酬に動かされ
承諾したブルースだったが、ニコラの目的は不老不死の秘術を探るため
チベットにある秘密結社の総本山に潜入するというとてつもない
ものだった!

菊地秀行訳。1896年発表ということで超人造型など古さを感じさせる
ものもあるが、RPGの様に一つ一つ段階を踏んで目的地に
歩を進めて行くという構成や何度も危機に直面する展開など
読み応えがあって良い。ニコラのキャラクターも立っていると思った。
ただ、ロマンスは時代相応にベタで大人しい感じ。

PS.乱歩「黄金の怪獣」に出てくるニコラ博士の元ネタかな?

413:読後感
07/06/15 21:00:43 DnITDbJ7
「シカゴ・ブルース」フレドリック・ブラウン(東京創元社)

見習い印刷工をしている青年エド・ハンターの許に父親が路地裏で
死体となって発見されたという知らせが届く。一緒に暮らしていた
継母とその娘にまで警察の嫌疑がかかるなか、エドはサーカスで
働いていたアムおじさんと協力して犯人を探し始める。

ブラウン初長編にしてMWA賞受賞作。
「通り魔」でもそう思ったけどブラウンって都会小説の味も
割とあるよね。無論ハードボイルドとしてもなかなか。無闇に
後頭部殴られて章が変わることもないし。

シリーズたくさんあるみたいだから機会があれば読みたいな。

414:読後感
07/06/16 17:48:19 WitxVKf0
「深夜プラス1」ギャビン・ライアル(早川書房)

元レジスタンスの闘士ルイス・ケインは知り合いの弁護士からの
依頼を受け、曰く付きの人物を目的地まで送り届けることになる。
彼の命を狙う凄腕の殺し屋たちが行く先々で待ち受ける中、
ケインは首尾良く仕事を果たせるのか―。

一見客にカンパを強要するという噂が怖くて行けなかったお店の
ネーミング元となった有名な冒険小説ですが、まあまあ面白かったす。
こないだのと同じくRPG的な構成が良いね。途中でほろ苦い別れをした恋人との再会イベントも有りつつ
物語は進行していく。「どうせ死んだから言ってんだろ」
とは思わず素直に読みました。
プロットは大したことないけど、パートナーのやさぐれスナイパーとか
冷然としていてもどこか詩的な被警護者とかのキャラクターが
まあまあ楽しめたかな。

415:名無しのオプ
07/06/16 21:38:30 4auO/X83
>一見客にカンパを強要するという噂が怖くて行けなかったお店

うわ、あのお店そんな噂あったんだ。知らなかった。
当然初めて行ったときは一見だけど。
っていうかそういう世界で有名な本屋だって知らずに行った。



416:読後感
07/06/16 22:35:20 WitxVKf0
>>415
いや、噂があるのは飲み屋の方です。

417:415
07/06/17 22:07:19 p46oqpE8
Thx
そういう飲み屋もあったんだね。知らなかった。
本屋の方はあの当時でも品揃えがちょっと変わってる以外は
普通の店だった。

なんかスレにあったネタかこうと思ったけど、
最近読んだ海外物って、シドニー・シェルダンだからなあ。


418:名無しのオプ
07/06/18 10:32:16 eLy69KD/
馳星周が昔、板東齢人名でミステリー批評書いてた頃、深夜プラスワンで時々バーテンやってたと聞いたことがあるが・・・
ガセ?

419:名無しのオプ
07/06/18 14:29:24 gugLeoZD
>>418
WEB本の雑誌のインタビューで本人が言ってたと思う。

420:名無しのオプ
07/06/18 15:49:34 1RJENjE/
>>418
『ミステリを書く!』のインタビューで語ってるよ

421:418
07/06/18 16:27:21 eLy69KD/
>>419
>>420
サンクス!
ソースがはっきりしなくて、ちょっと気になってたもんで。

422:読後感
07/06/18 20:24:36 Aq1G6tuX
「さまよえる未亡人たち」エリザベス・フェラーズ(東京創元社)

リフレッシュ休暇でスコットランドの小島を訪れたロビンは、
現地で4人の中年女性と知り合う。内一人は偶然ロンドンから一緒で
何やら胡散臭い事情がありそうだった。そんな中、彼女達の一人が
自室で変死体となって発見される。ロビンはこれまた現地で知り合った
若い女性シャーロットと共に調査に乗り出すが彼女にもまた秘密が―。

250ページと短いながらもなかなか面白い。毒薬に関する謎を中心に
いくつかの推測が飛び交う。そこにロマンスが絡むわけ。
ロマンスに関しては割と淡白かも知れないがロジカルな中に
一つの伏線で真犯人が判明するという推理部分は良い。お薦めかな。

423:読後感
07/06/19 19:17:50 j/Tid1OE
「目は嘘をつく」ジェイン・スタントン・ヒッチコック(早川書房)

騙し絵画家フェイスはある時美術収集家として名高い老夫人から
自館の壁に絵を描いて欲しいと頼まれる。友人の薦めもあって
仕事を引き受けたフェイスだったが、足を踏み入れた屋敷には
かつてこの場所で殺された娘の影が漂っていた……。

何か書評やタイトルを見る限りでは凄いどんでん返しがあるのかと
思ってたら当てが外れた。やや冗長な心理サスペンスて感じ。
一応終盤で真相が明かされるのだが「あら、そう」てなもんや三度笠。
もう読まないリストに追加。

424:名無しのオプ
07/06/30 22:30:11 cjYcGQrA
「わらの女」カトリーヌ・アルレー読了

読みやすいしテンポがあって面白かった
しかし結末はどうなんだ?
日本人が書いていたらああいう結末にはしないだろうな

425:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/07/07 23:16:36 fspKnToC
E・D・ホック「サム・ホーソーンの事件簿Ⅴ」を読んだ。
カバーのイラストでは相変わらず若々しく描かれているサムだが、既に40男、
舞台となるノースモントの町の都市化が進行したこともあって、シリーズの雰囲気が
結構、変化して来ているやに思える。
また、背景となる時代の変遷もあって、初期のようなマターリ牧歌的な田園ミステリ一の
世界とはいかず、戦争(第2次世界大戦~ヨーロッパ戦線)の暗い影が散らつく作品が
多く見られる。
作者の私観もあるのか、いかにナチス憎しと言えども、ドイツ系住人に対する偏見を感じさせるような部分もあって、現代メルヘンとも言い得る謎解きミステリの世界を
堪能せんとする者には、抵抗感を持ってしまうような面もあるのは残念である。
では、大好評の全話講評行ってみよう!

「消えたロードハウスの謎」
米東部の広大さが実感されていないと、トリックも今ひとつ実感を伴わないものがあるやに思う。犯行に時代の空気が吹きまくりなホックらしからぬ、このシリーズらしからぬ作
である。
「田舎道に立つ郵便受けの謎」
メーントリックは小技にとどまり、ストーリーも強引な因縁話で落ちる。
意外や、ホックの純文学好きを感じさせる展開を楽しむべき作であろう。
ポイントとなる部分だが、「戦争と平和」ほどではないとしても、
「大地」はそんなに薄い本であろうか?
「混み合った墓地の謎」
地中の棺から真新しい死体が発見されるというジョン風の怪奇な設定だが、
初期よりもあっさりと語られてゆく。
ベテラン医師にして名探偵のサムにしては現場にいながらのうっかりが御都合主義的
で気にかかるものがある。

426:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/07/07 23:18:21 fspKnToC
「巨大ミミズクの謎」
最後の一行が文学的な締めの一編。
このシリーズは謎解き主体からじょじょに人間ドラマへの傾斜を見せてゆくが、
この事が良くわかる作である。
「奇蹟を起す水瓶の謎」
名探偵のはずのサムの注意散漫(もう年?)もあって、
謎解きに御都合主義ばかり目立つ作。
「幽霊が出るテラスの謎」
旅先であるニュー・ベッドフォード(捕鯨基地として有名だった)が舞台、
当然ようにメルヴィルねたが登場し、ホックの文学好きを確認させられる。
収録作品中で謎解きミステリとしては一番の出来、
ジョン風のバカミスっぽい仰天トリックだが、これくらいやると逆に面白いのである。
本作にも犯行動機等に諸に時代(大戦)の影響があり、締めは文学的でもある。
「知られざる扉の謎」
ミステリに多い修道院ネタ。ミステリアスな雰囲気は良いものの、
ミステリとしての出来は平板に過ぎる。
「有蓋橋の第ニの謎」
名探偵サムのデビュー作となった同じ有蓋橋を舞台にした第一の謎には及ばない出来。
解決はこれしかないものなのではあるが、巧く決まり過ぎているのである。
「案山子会議の謎」
案山子という小道具が作品中に巧く活かされ、面白い謎解きミステリに仕上がっている。
とにかく案山子に注目!

427:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/07/07 23:19:30 fspKnToC
「動物病院の謎」
動物のお医者さんアナベル・クリスティー先生登場。
密室における殺猫事件とでも称すべきネタだが、
現代にこの小技トリックを堂々と出して来るホックはある意味で恐いぐらいだ(w
「園芸道具置場の謎」
サムは医師が本業でもあるし、これも注意散漫と言われても仕方ないような面がある作だ。
一応、意外な展開ではある。
「黄色い壁紙の謎」
初期には見かけることはなかった流行りのサイコ・ミステリ風な作、
これにホック流のツイストを効かせている。
トリックは、ジョンのギディオン・シリーズ初期長編にも使用されたものであり、
本作でもサムの注意散漫ぶりが気にかかる。
「レオポルド警部の密室」
今回のボーナストラックではあるが、犯罪のプロであるレオポルドの注意散漫ぶりが
気にかかる作となっている。

428:名無しのオプ
07/07/08 01:28:37 7Sl2Rh7I
コピペするなよ

429:名無しのオプ
07/07/14 01:09:07 Tl9BmzRW
キャロル・オコンネル『クリスマスに少女は還る』
(1999、創元推理文庫)【7点】

クリスマスを間近に控えた片田舎の町で、少女二人が姿を消した。
これまでにも断続的に起こった幼女失踪事件の再現か?
15年前に双子の妹が失踪し死体で発見されていた。
その兄で現在は警官のルージュも捜査に当たることになったが・・・

これまで何度も読みかけて挫折していた本書をようやく読了。
決してつまらなくはないのだが、どうにも展開がおそくてノれなかった。
ルージュや少年少女たちが事件を通して成長していく部分は、物語的には
必要だが、事件のサスペンスやテンポを殺いでしまったようにも思う。

あるムックを読んだら「書評家泣かせ」「ちょっとでもしゃべったらネタを割ってしまう」
とあったが、どこがそうなんだろう??
ひょっとしたら自分、重要な真相を読み落としてるのかも・・


430:名無しのオプ
07/07/14 03:57:35 8vFvqebI
>>429
どこがって、だって主要登場人物の一人が…なわけじゃないですか。
で、そのことがこのお話のキモなんだから、褒めるにも褒められない

431:名無しのオプ
07/07/14 15:17:02 yYOwdvVD
「ジャッカルの日」
今頃読んでいます。古い作品だけど面白いね。
フォーサイスでいいのがあったら推薦してください。


432:429
07/07/14 17:40:39 Tl9BmzRW
>>430

>だって主要登場人物の一人が…なわけじゃないですか。

メール欄で教えて。やっぱり読み落としてたか・・orz

433:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/07/14 23:45:52 ef5V60/r
>>431
「ジャッカルの日」は、ストーリー上は正義の側にあるはずのOSSの非情さ(拷問シーン等)が
印象的、やはり大人の読物という感じである。
第2作「オデッサファイル」(ナチスねた)、第3作「戦争の犬たち」(傭兵ねた)
と刊行順に読んでいけ。
いずれも現代でも通用する興味深いねたであり、あらためてフレデリックの着眼点の良さを
感じさせるものがある。80年代後半以降の作品は今ひとつという出来になって来る。


434:名無しのオプ
07/07/15 00:20:50 bC7T6StZ
さすが書斎魔神さん、読書ガイドも堂に入ったものだね。

435:名無しのオプ
07/07/15 06:37:07 d6pRjBnT
.433
どうも、ありがとう。

436:名無しのオプ
07/07/16 00:00:07 +imwjySp
いいのかな…この流れw

437:名無しのオプ
07/07/16 01:23:04 zipcVI7x
430さんではありませんが、
>>429の後に、>>432を読んでちょっとビックリ。
読み落としちゃうのか、あれを‥。

サディー、可哀想に、浮かばれないな‥。

438:430ではないが
07/07/16 02:04:52 U5MSMw9G
>>432
メール欄

439:名無しのオプ
07/07/16 07:05:39 I1X9/f+x
「フレデリック・フォーサイスはジャッカルが一番面白くて
後はだんだんつまらなくなる。」

普通に読んだ普通の人の意見ならこうだね。

440:429
07/07/17 20:03:59 +Zaytgm9
>>437
>>438
レスどうもです。そこはさすがに気づいてました。
いやてっきり真犯人が別にいたのかと。

441:名無しのオプ
07/07/20 17:55:27 kmS6vnUc
「ダークライン」ジョン・R・ランズデール 早川書房

テキサスの田舎町に越してきてドライブインシアターを営むスタンリー家。
少年ヘンリーは裏庭で土中に埋もれた手紙入りの箱を見つけところから
大人の世界へ一歩踏み出すことになる。

「ボトムズ」と比べてもかなりミステリ色は薄めで青春小説に近い。
40手前のおっさんだけど久しく忘れてた「夏休み」を感じさせてもらったよ。

442:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/07/21 07:55:23 /NkVIy+k
今更ではあるが、ダン・ブラウン「ダ・ヴィンチ・コード」を読んだ。
社会的なダ・ヴィンチ・ブームを巻き起したベストセラーではあるが、
それゆえ、手を出しかねていた面がある作。
出来としては、期待以上でも以下でもないといったところであり、
御都合主義で安手なアクションが鼻につく感はあるが、
キリスト教を中心とした歴史・宗教に関する薀蓄(トンデモ含む)が満載であり、
ダ・ヴィンチ人気が高い日本とはいえ、ベストセラーになったのは不思議な
感はあるが、世界的に見た場合、謎解きミステリ(と同時に歴史ミステリ、
あえて本格ミステリというワードは使用しない)の現在形は、
こういった形になってゆくのであろうかという気はしている。
最早、日本のミスオタが熱狂しているような巧緻な密室や精緻なアリバイ破り等の時代
でもなかろう。
高校世界史B程度(テンプル騎士団などは本作のキーワード中のキーワードと言える)
をきちんと履修していないと、読み難く、到底、楽しんで読むことは出来得ないかと思う。
私の如き知識人層の間で、ダ・ヴィンチねたのちょっと毛色が変った作があると
話題になり、文庫化もされずにひっそりと消えていっても不思議ではない作だったのだが、
映画化の機等も利用し、「これ」を売りまくったのは、さすが角川であると言える。

443:名無しのオプ
07/07/21 10:56:27 7ep8F/CM
ジル・マゴーン「騙し絵の檻」

人間関係とか時間軸とか分かり難いのはわざとだな、と思って
きちんとメモを取ってじっくり読んだよ
18章の終わりで鼻からスパゲティ吹いた

444:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
07/07/21 12:16:29 GqHxx0Wv
「沈黙のゲーム」グレッグ・アイルズ(講談社)

妻を亡くし幼い娘と二人、故郷に帰って来た弁護士作家ペンは
地元紙から受けたインタビューの中でかつてここで起きた
未解決の黒人殺人事件に言及してしまったことから、その事件の
解明に乗り出すことになる。ところがその過程で彼を巡る過去の
因縁が吹き出して来る―。

上下巻ながらも負担に感じることなく読めた。
筋立てとしては特に真新しいものはないが、
真相を明かして終わるのではなく、真相によって敵味方を鮮明にし、
最後の対決にもっていくという手法が目を引いた。
ただ、法廷場面がイマイチ盛り上がりに欠ける気がした。
これは弁護士作家じゃないから? 経歴知らんけど。

445:名無しのオプ
07/07/21 22:52:55 jn4ptl49
アイルズって元はFBIに籍があったんじゃなかったけ。

446:名無しのオプ
07/07/21 22:58:22 J5XJgpRd
>>444
面白そうですね
アイルズは「神の狩人」しか読んでいないので、これも読んでみます

447:名無しのオプ
07/07/22 00:03:07 qrJN4rK2
自分で知識人て言う人もめずらしいねww

448:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/07/22 09:27:48 1rNHedW3
トマス・ハーディ「日陰者ジュード」を読んだ。
ハーディの最後の小説にして代表作でもあるが、「テス」と比較すると今ひとつ
という感がある。
社会派小説(当時)としても、ダブル三角関係を描いたメロドラマとしても読める作ではあるが、時代の波に圧されてゆくヒロインに焦点を絞って書き切った
「テス」と比較して、メーンキャラがタイトルに冠された石工ジュード、その最初の妻であり農民上がりの酌婦アラベラ、
ジュードの従兄妹であり後に恋人となるスー・ブライドヘッド、
スーの夫である年輩の教師フィロットソンと主要人物が、それぞれにかなりのボリューム
を物語に占めており、(実際、主人公ジュードが脇に配され、あるいは、殆ど登場しない章
が相当数存する)、ストーリーに変化をもたらす効果は上げているものの、
語りが散漫になっている面は否めないものがある。

449:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/07/22 09:30:17 1rNHedW3
また、テーマの面でも教会・結婚・大学という21世紀となった
現代にも通じる社会制度問題(非キリスト教徒である我々にも後2者の問題は切実な問題として迫って来るものではあるが)を
全て取り上げてしまったため、各問題に関する掘り下げがそれぞれに浅くならざるを得なかったきらいがあるのが惜しまれる。
なお、「ミステリ的読み」としては、スーのキャラ分析の興味に尽きる。
彼女のキャラそのものが、まさに「ミステリ」なのだが、それは安っぽい謎の女の類ではなくして、
正に人間存在の根源に関わるものなのだと言える。
作品中に書かれざる、明示されざる「ミステリ」を読み解くこと、
さてミスオタにこれが出来る否かだな(w


450:あぼーん
あぼーん
あぼーん

451:名無しのオプ
07/07/27 10:51:28 bne64hn6
『殺人症候群』/リチャード・ニーリィ を読んだ
国産ミステリ読んでる人はすぐにトリックわかっちゃうね
ただ最後の2,3行の意味はわからなかった
主人公がアレ切っちゃうのはトリックと何か関係あるのか?

452:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/07/28 20:11:40 3VA4mKZg
ポール・アルテ「狂人の部屋」を読んだ。
絨毯の謎の濡れ、本邦のタクシー怪談を想起させるようなネタだが、
この作者にしては地味な感がある謎の提出ではある。
後半に入り新たな事件が発生、不可能趣味が炸裂して来る。
ただし、訳者あとがきにあるアルテ最高傑作というのは言い過ぎ、
とにかく死者甦りネタの真相がお粗末過ぎるのである。
また、真相は検死でわからないという前提で話を進めているようだが、
(その旨の記述もあり)、現代法医学の書を参照すると疑問である。
それとも英国あるいは作者の母国であるフランスの検死制度は、
少し前に話題となった本邦の検死制度以上にザルなんであろうか。
全体的にはジョンの悪しき影響というかツンデレなラブロマンスが、
物語を退屈、かつ、テンポを悪くしているのが頂けないものがある。
アルテの魅力は先人ジョン以上のストイックさ、簡潔さ等であったというのに。

453:名無しのオプ
07/07/30 20:50:45 EATLI7qJ
リチャード・ノース・パタースン『子供の眼』(上下)
(2000→2004、新潮文庫)【8.5点】

弁護士テリは駄目夫リッチーとの離婚を決意し、娘の監護権を争う。
ボスである弁護士クリスを頼り親しい関係となるテリーザだが、旅行中に
夫リッチーが死体で発見された。自殺か殺人か、真相は深い闇の中・・・・

『ラスコの死角』『罪の段階』に続く弁護士クリス・パジェットもの。
できれば『罪の段階』は読んでいたほうが良い。リーガルサスペンス+
家族ドラマというありきたりの設定だが、クリスが何やら怪しい行動を
とるのでどこに着地するか予断を許さない。文庫上下巻本だが、一気読み。
とくに手に汗握る法廷シーンは圧巻。前作よりもおもしろい。

テリとキャロラインと女精神科医のキャラが一緒だとか、終わり方がくどいとか
欠点もあるが、傑作の名に恥じない。とりあえず、リッチーは死んでザマミロ。

454:名無しのオプ
07/08/01 18:49:15 sDOAx0AG
トニー・ケンリックの「スカイジャック」(1972)を読んだ。

既に読んだつもりになっていたが、実は今回が初読だった。
(昔買ったけれども、そのまま積読状態でした。)
ジャンルは、ユーモア・ハードボイルドになるらしい。

360人の乗客を乗せたジャンボジェット機が突然
レーダーから消えた。
さらに、2500万ドルのダイヤモンドを要求する手紙が舞い込む。
普通なら、FBI捜査陣 vs 犯人グループ、の図式になると思うのだが、
ここでは、開店休業中のしがない弁護士元夫婦のカップルが主人公。

笑いあり、サスペンスあり、冒険ありの絶妙の一品でした。
文庫版のカバーに
「─そして、最後には、あっと驚く結末が…」
とあるのに、納得www

455:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
07/08/02 12:17:38 1MMbj1mV
「エジプト十字架の秘密」エラリー・クイーン(早川書房)

父と地方へ出かけたエラリイは奇妙な殺人事件に遭遇する。
道路の突き当たりにある標識に首無し死体が結びつけられていたのだ。
検死審問には参加したもののさしたる行動は起こせないまま
帰途に着いたエラリイだったが、数ヶ月後別の場所で再び
首無し死体が発見される! 果たして二つの事件の関連は!?

瀬戸川猛資も絶賛の国名シリーズ白眉と呼び声高い本作ですが、
それほどとは思えず。前作「ギリシャ棺の秘密」の持つ重厚かつ
濃密な構成には及ばない。犯人の見当も付きやすいし。
一番不満なのは(メル欄)。特に(メル欄2)。

気に入った箇所は二度目の事件におけるロジック。これはやり過ぎると
ノックスみたいにわざとらしくなりがちだけど良い案配だったかと思う。

456:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/08/04 16:32:07 4keRLVJ6
久々にH・R・ハガード「洞窟の女王」を読んだ。
初読の時は、アフリカが舞台ということもあって秘境冒険小説を期待して
読んだところ、怪奇冒険小説と称した方がふさわしい内容に、
少し外された感じがしたものであった。
純然たる冒険は、黒人の顔をした奇怪な岩、ライオンとワニの死闘等、
トンデモなエピが散りばめられた前半の川上り探検のくだりと
終盤にある生命の炎の洞窟への旅の部分とを併せても、
全体の3分の1も無いのではないか。
むしろ、謎の洞窟に君臨する女王アッシャと主人公たちとの交流、
これを彩る怪奇、かなりえぐいエログロに相当な頁数が割かれている。
ミイラの焚き火、全裸で炎に身を投じる女王等々、書かれた時代を考慮すると、
大久保康雄先生の抑制された上品な訳文で読んでも、かなり過激的である。
(ただし、古い翻訳であるため差別用語は満載。これも今では「いけない刺激」
となって読む者に迫る)
現代の洗練された冒険小説と比較すれば、古臭ささは否めないのは仕方がないが、
ある意味で人生の達人とでも称すべき、絶世の美女、女王アッシャの唯物論を
思わせる人生語り、神秘的な女王という言葉から想起するイメージからは
想起出来ない多弁ぶりは、予想を裏切ると共に、本作における最大の読ませどころ
ともなっている。
そして、アッシャは超人的な存在ではなく、意外や、女性共通の賢さ、狡さ、可愛さ等も
あるキャラとして描かれているのが非常に面白く、この辺は今は見当たらなくなって
しまった完全大人向きのファンタジーという感がある。

457:名無しのオプ
07/08/04 19:16:43 q68cUUom
読後感と書斎では、はっきり差があるな。感想文と論考の差と言うべきか。

458:名無しのオプ
07/08/04 19:18:14 q68cUUom
読後感と書斎では、はっきり差があるな。感想文と論考の差と言うべきか。

459:名無しのオプ
07/08/04 19:19:25 v+IoMWZM
論考(笑)

460:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
07/08/08 01:29:04 0SqmHmPY
「凶運を語る女 ムルマンスク、2017年」ドナルド・ジェイムズ(扶桑社)

内乱が終息してから2年。妻と共に暮らしていた警官コンスタンチンは
とある占い師から、妻の影に蠍の様な男がいると言われ、動揺する。
そしてその後夫婦で行ったパーティーの会場で妻は姿を消してしまう。
必死に妻の行方を追うコンスタンチンだが―。

前作を読んだのはもう何年も前だけど読後の印象は強烈で、
ここまできっちりした小説があったのか、と思った。ところが
続編があるという。これ以上は蛇足ではないかと読まないでいた。

が、観念して読んだ。まず妻捜しというのが「芸がない引きだ」と
思った。妻の描写が少ないのも気になった。彼女は前作にも
出ているわけで今更淡白にして見せたってちぐはぐなだけ。
この違和感は真相が明かされた後も変わらず。何故こんな味気ない
話を書いたのかと首を捻った。

しかも中盤で読書意欲がガタ落ちする出来事があり読殺するのが
手間だった。やっぱ前作で止めとくべきだったかも。

追伸:(メル欄)が放置されてるのはわざと含みを持たせてるのか?

461:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
07/08/09 17:56:17 VglKgLbm
「狂人の部屋」ポール・アルテ(早川書房)

屋敷に代々伝わる開かずの部屋。ある日封印を破った当主はその部屋の
窓から転落死を遂げ、程なくそこへ入った妻も何故か白眼を剥いて
失神してしまう。そして暖炉の側の絨毯は濡れていた。
開かずの部屋に伝わる忌まわしい言い伝えの通りに……。
さらに次々と的中する恐るべき予言の謎も相まって事件は混迷するが―。

今回は密室ではなく、肝となる様なトリックもない。
プロットで見せるタイプの話。展開の妙でなかなか読ませるが、
カー作品でよく指摘される弱点(クリスティにも言えるが)がそのまま
本作の弱点になっておりそれがとても残念。
ただ、ある重大な事実が明かされないことについての理由付けは
良かったと思う。

でもあまり本格が根付かなかったフランスで今アルテやコナンが
人気なのも不思議な話だ。

462:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/08/18 12:04:51 HAwtwyui
マルキ・ド・サド「ソドムの百二十日」を読んだ。
序文+4部構成だが、2~4部は草稿の段階に過ぎず邦訳頁数でも100頁強に過ぎない。
未完という点を考慮すれば、他作と比較するのはいかがなものかとは思うが、
稀代のピカレスク、究極のクライムノベルと言い得る「悪徳の栄え」には遠く及ばない
という感がある。
本作がスイス山中の館というクローズドサークルにおける有閑階級の性的な狂宴を描いた
ものなのに対して、美女ジュリエット(このネーミングにも作者の皮肉と悪意を感じ
させるものがある)の欧州大陸を舞台にした悪徳の遍歴を描くという舞台設定の差が
ストーリーの起伏に大きく影響し、これが即、エンタメとしての面白さの差となって
反映していると思われる。

463:名無しのオプ
07/08/19 19:49:53 wKTo8EV2
ケン・フォレット『ハンマー・オブ・エデン』
(2000→2004、小学館文庫)【8点】

州知事に対し「人為的に地震を起こす」という脅迫を行った“プリースト”ら。
「エデンの鉄槌」。ヒッピー・コミュニティの存続を賭け、かれらメンバーは、
地震を起こすことに成功。しかしFBIらの捜査は着実に身辺に及んでくる・・・

「地震」を武器にするという突飛なテロ集団とFBIとの対決が焦点で、
矢野さんの翻訳がテンポよく物語を読ませる。細かいことを言わなければ、
一気読みの楽しい読書が出来る。

だがFBIが知力の限りを尽くしてヒッピーを追い詰めるというよりは、
25年間森の中にこもっていたヒッピーのリーダーの軽率な行動により
勝手に自滅してしまうという点が、ちょっと残念。

464:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/08/25 17:59:54 xSiSc9Cf
スティーヴン・ハンター「極大射程」を読んだ。
翻訳刊行当時は、このミス、文春等で高く評価された作ではあるが、
今読むと、本作に対する高評価はイコールミスオタのローレベルを実証するものだと
言われても致し方ないものがあると思うほどの「つまらなさ」であった。
ベトナム戦争で輝かしい戦績を上げた伝説的なスナイパーと
暗い過去を持つ不器用だが真面目なFBI捜査官の2人を主人公にし、
敵役にCIAと攣るんだ軍人グループ、性犯罪歴がある天才的な心理学者、
主人公2人に絡むスナイパーの戦友(戦死)の美人妻とFBIの美人若手職員が
ヒロイン役として配される。
ここまで書けばわかるとおり、展開に強引な御都合主義が多い漫画ちっくというか
劇画的な作であり、映画「ダイハード」あたりを喜んで見ているような厨房好みの作
とも言い得る。
特に女性陣が犯罪者として追われている主人公たちに全く恐怖を感じておらず、
協力的でさえあるのは、あまりに現実感を欠くものがあり、
読んでいてうんざりした。これぞハリウッドB級テーストとでも評したいものではあるが、
近年映画化されたのは御存知のとおり。
ミステリ的には、ダイイング・メッセージねた(「ROM DO」)は、わかり難いもの
であり、終盤のリーガル・サスペンス的展開で判明する主人公が仕掛けた「トリック」は、
軽い短編に使用する程度のネタに過ぎない等、魅力は乏しい。
ミステリ関係のランキングでは異常なまでに高く評価されながらも、
当初から文庫での刊行、一般では殆ど話題にならなかった等の点に本作の真の評価を
見る気がする。

465:名無しのオプ
07/08/25 20:54:14 dV1gJlBX

           ____
          /∵∴∵∴\
         /∵∴∵∴∵∴\
        /∵∴∴,(・)(・)∴|   
        |∵∵/   ○ \|
        |∵ /  三 | 三 |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        |∵ |   __|__  | < うるせー馬鹿!
         \|   \_/ /  \_____
           \____/ヽ     __ _____
            / >、__,r‐ツ./ヽ´-‐ ' "´r",.-、, \
     _.. -‐''フ|フヽr-‐ ''''フ./´     /(_.人 ヽ._ ヽ
  . ‐ '7    く/|〉-rへ. / ./    l  ゝ. \   /
 /      /|/ L    /    | ,(  \  ノハ





466:名無しのオプ
07/08/25 21:07:10 aA3CGWBJ
今日は週末にしては忙しかったので、読んだ字は「うるせー馬鹿!」だけだった。
成る程そのとおりかとも思ったが、余りの内容の薄さに辟易した。

467:名無しのオプ
07/08/25 21:52:15 X8qvmFy4

           ____
          /∵∴∵∴\
         /∵∴∵∴∵∴\
        /∵∴∴,(・)(・)∴|   
        |∵∵/   ○ \|
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  . ‐ '7    く/|〉-rへ. / ./    l  ゝ. \   /
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468:名無しのオプ
07/08/27 08:45:51 aqxzaCql
>>464
>特に女性陣が犯罪者として追われている主人公たちに全く恐怖を感じておらず、
協力的でさえあるのは、あまりに現実感を欠くものがあり、

現実の女を知らないね。
刑務所の連続殺人犯にラブレターを書く女もいるのを知らないの?
女は「悪い男」が好きなものなんだよ。

469:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/09/01 16:39:22 OR4vzIyb
ジョゼフ・ウォンボー「ハリウッド警察25時」を読んだ。
大ヴェテラン、ジョゼフのなんとポケミス初登場(既刊も全て早川だが、
ハヤカワNV、文庫、ハードカバーで刊行されている)、久々の翻訳新刊である。
今また、この警察小説のマエストロの新作が翻訳されるに至ったのは、
このミス1位等輝いた警察小説(というか婦警小説)
ローリーの「あなたに不利な証拠として」が好評だったゆえであろう。
あとがきでも指摘されているとおり、エドほど軽くないジョゼフ(作品)の
ユーモア含みの独自のハードタッチの魅力は健在、多彩な登場キャラ(時代性ゆえか
女性警官がメインで何人も登場する)もそれなりに立ってはいるものの、
本作と同傾向の「センチュリアン」(ジョゼフのデビュー作)と比較すると、
軽く創りものめいた感が否めない(特に終盤の警官大集合的展開はB級映画、
安手の刑事ドラマ風で頂けないものがある)のが残念である。
取材対象には事欠かないのであろうが、作者が現場から離れて久しい(40年近く)
ためか、肌感覚による臨場感が比較にならないのである。
また、「センチュリアン」が3人の新人警官をメーンとした警察サイドの視点で一貫
していたのに対して、犯罪者サイドの視点にも多くの頁が割かれているのが大きな
相異と言えるが、これは小説としての興を惹く効果がある反面、
ドキュメンタルな迫力を殺ぐ構成となってしまっている。
ただし、ボリューム感はあるものの、過去のジョゼフ作品群と比較して会話文が
多く読み易いのは利点か。
「刑事コロンボ」でも有名なLA市警だが、相次ぐ不祥事により連邦の監視下
にあり、これでは名探偵物語の舞台足り得なくなってしまったのはわかる気がする。
同じメガシティであっても、NYとLAの状況(地形、人工動態等)の違いによる
警察捜査の異なりに関するコメントなども興味深く、作中に散りばめられた
この辺の現場の薀蓄はジョゼフ作品らしい面白さではあった。

470:名無しのオプ
07/09/01 16:55:03 ZEXj2KQn
ひ・まじんww

471:名無しのオプ
07/09/02 22:45:33 SA+xZi/f
Donald E. WestlakeのWATCH YOUR BACK!読みました。
まあ感想といってもこのシリーズは全部面白いと思ってるので当てにはならないかもしれませんが。

酒しか出さないO.J. Bar & Grillの常連達の法螺話から始まるのはいつもと同じ。
ところが今回は療養帰りの故買屋アーニーからぼろい仕事の話が来て、さあ集まるぞというところでO.J.売却の危機、
またもや本来の仕事に加えて厄介事が降りかかってくるという話。
ドートマンダーとおなじみの中年オヤジたちに加えて、高校を卒業したばかりの新入り、
アーニーよりひどい性格の金持ち、O.J.のオーナーも登場します。
話の展開自体はいつもどおりの
儲け話

ドートマンダー参加、プランは完璧

邪魔が入って仕事が増える

全部解決して仕事に戻る

あわや逮捕

報酬減少
のパターンで、安心して読めました。
細かい笑いも健在。個人的にはO.J.乗っ取りを企むギャングの親子がFuckを連呼するのがツボでした。

472:名無しのオプ
07/09/03 00:28:45 j/YaQjr6
書斎魔神とやらの文章が、飛び抜けて(笑)くだらない、
他人の書評を写してるだけなのが、丸見え。

473:名無しのオプ
07/09/03 21:44:26 SUsKpLCL
>>468 書斎魔神は、50歳の童貞男ということですね。


474:名無しのオプ
07/09/04 11:47:09 43PNXPer
>>472
そうか?
書斎魔神の書評は正鵠を得ているものばかりだと思うが。
そのまま出版社に持っていけば、一流の批評として評価されるだろう。
それを2ちゃんでロハで読めるんだから、むしろありがたいと思うべきでは

475:名無しのオプ
07/09/04 12:12:58 rp+at5Uw
>>474
泡沫ライターでも、書斎の、品格も、ウィットも、知性も、論理性も感じさせない、
だらだら駄文よりは、はるかにまし、これじゃあ泡沫プロにすらなれないわけだ、
くねってるだけの書斎は、アマチュアですらない、
彼は、きちんとした作品も評論集も、書籍として販売したことがないのだから。
 2ちゃんねらーが、ネット上で話したり、感想を言い合ったりするのは、
かまわない、そうゆう前提で作られた、コミュニケーションの場なのだから。
 しかし、書斎は、自分はプロの作家だと主張し、私達、2ちゃんねらーに対し
キメ台詞の「愚民諸君!覚悟したまえ!」等の暴言を吐く男である、
(吉村 昭スレのスレッド数の多いほうを見てください)
それだけ、自分の優越性を主張するなら、もう2ちゃんに来ないで欲しい、
ここで、口調を変えよう!
 私たちは、貴方に言わせると、愚民だそうなので、優秀な魔神さんとは、
会話が成り立たないでしょう、啓蒙して頂かなくても結構です、
自分らで、啓蒙し合います、貴方は、一刻も早く、自費出版ではない、
一流の書籍会社から、出版して下さい、私たちは、それを読んで、
あなたと言う人間のプロフェッショナル性を判断します、
 早く、きちんとした、書籍を出版して下さい、それがプロの知識人・作家・評論家を
自認する貴方に我々が、求める事です、
御自慢の支持者の皆さんに取材の助っ人をたのむぐらいは、いいんじゃないですか?
 とにかく、推理小説でも、スリラー(冒険小説)でも、ポリティカル・フィクションでも、
軍事サスペンスでも、ホラーでも、SFでも、評論集でも自分の名で、
出版して下さい、泡沫ライターとしての参加は、いやなんでしょ、
それまでは、2ちゃんにこないで結構です、
私達は自分達でやっていけますので、おせっかいは、やめてください

476:名無しのオプ
07/09/04 12:36:23 6CnleLYs
>>475
西村京太郎乙

477:名無しのオプ
07/09/04 13:11:25 rp+at5Uw
>>476
トオンキイの作者と呼んでくれ!

478:名無しのオプ
07/09/05 08:06:40 kJ4thqTH
過去ログ見ずに言うけど、
書斎魔神て人のコピペやパクリや文体の稚拙さ云々よりも、
新刊紹介スレの「1と仲間達」の空気がキモイよ。
あそこは1の専スレなのか?
あっちからここに来た奴って実は多いんじゃないか?

479:名無しのオプ
07/09/05 08:31:39 2yk/WwTj
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |  次でボケて!!!   |
 |________|
    ∧∧ ||
    ( ゚д゚)||
    / づΦ

480:名無しのオプ
07/09/05 09:53:33 sybDRc+1
このスレも「書斎魔神と仲間達」



スベった

481:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
07/09/05 12:56:39 6u9q5XYV
「くたばれ健康法!」アラン・グリーン(東京創元社)

5000人の信者を抱える健康体操のカリスマがホテルの一室で射殺された。
だが奇妙なことに弾丸は仰向けになった死体の背中から
撃ち込まれており、しかもその上に着ていたパジャマには
弾丸の痕がなかったのだ。犯人は一体どのようにして撃ったのか?

しかし「ボディを見てから驚け!」って酷い邦題だよなぁ。
付けた奴もGOサイン出した奴も頭大丈夫かしら。
バウちゃんがカーの某作と並んでユーモア本格の代表作だと
言ってたらしいが、どこが? キャラは全然経ってないし
ドタバタもないし至ってフツーの、というかむしろ無味乾燥な本格って
感じなんだがな。と、思ってたら終盤にとって付けたような
ドタバタ騒ぎが出てくる。しかし事件となーんの関わりもない
ただの騒動ってだけ。

まあ殺人のトリック自体はユニークではあるんだけど、その周囲に
不備が目立つ。(メル欄)とか(メル欄)とか。

トリック的にはマイルストーンかも知れないが読んで楽しい本じゃない。

482:名無しのオプ
07/09/06 00:21:31 1TtUC9PD
 この、読後感 ◆VkkhTVc0Ug 氏は、書斎魔神の新しいペンネームか?
ぶっ壊れた文章はそっくりなのだが?


483:名無しのオプ
07/09/06 01:16:25 Rw7PngV8
とりあえずageでマルチまでして訊くことじゃないな

読後感が“新しいペンネーム”かどうかなんてスレ見りゃ
簡単に判ることだし

484:名無しのオプ
07/09/06 01:28:17 ZiS09dqz
まあユーモアセンスは書斎と同じレベルだけどな

485:名無しのオプ
07/09/06 01:34:31 5K47B/+j
『タルタロスの審問人』面白かった!!
初めて小説読んだけど夢中で最後まで読んでしまった!!

486:ミステリ6-2
07/09/06 10:50:04 PzTZSbXn


487:名無しのオプ
07/09/06 17:19:52 PzTZSbXn
>>484 サンキュー

488:名無しのオプ
07/09/08 04:49:58 AuMV7/P4
ホームページ! ホームページ!
アドレス!アドレス!
教えて!教えて!教えて!!!!!!!!!!!!書斎さんw


489:名無しのオプ
07/09/08 08:22:55 hzyKPK0e
>>484
最上級のほめ言葉だね。

490:名無しのオプ
07/09/08 17:32:46 f0qkLd4R
>>489

489←481

めくらがめくらを導くと、溝に落ちる

491:名無しのオプ
07/09/12 18:28:36 4ElP10EP

                   //
           ヘ,(◎◎)y'^     極大射程を読んだ・・
          、  _L_;二;_.j_  , \\
           ̄ ト、~Y~,/| ̄
             ,|yΛ=スイ|、    
             ' | | !;∀Y i| `        
           |イYト〉イY.|        
            レYy'`vレ|     
            Vy  V'       
       ヨコハマクズウンチクゼミ


492:名無しのオプ
07/09/13 00:09:00 o7SILb8t

                   //
           ヘ,(◎◎)y'^     書斎叩きにも同様の・・
          、  _L_;二;_.j_  , \\
           ̄ ト、~Y~,/| ̄
             ,|yΛ=スイ|、    
             ' | | !;∀Y i| `        
           |イYト〉イY.|        
            レYy'`vレ|     
            Vy  V'       
       ヨコハマクズウンチクゼミ


493:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
07/09/14 16:02:00 wBIQh/GA
「この男危険につき」ピーター・チェイニー(論創社)

大金持ちのフーテン令嬢を追ってアメリカからイギリスに
やって来たおれ、レミーはロンドンで厄介な奴に捕まっちまった。
そいつはマフィアの大物で令嬢を誘拐する片棒を担げと言ってきた。
脅されたおれは奴の計画に一枚噛むことにしたんだが……。

時折入るB級ハードボイルドがいいアクセントになってると思うね。
本格だけの叢書なんて堅苦しくっていけねえ。

全体的に文章が雑で如何にも書き飛ばした観があるのがまた
B級ぽくて良いw
主人公は目的のためなら殺人含む暴力も辞さない男なのもマル。
それから後半にはどんでん返しがあって驚いた。

フランスで人気だったらしい。あの国は本格もハードボイルドも
かなり需要はあるのにあまり自給出来てない珍しい国だね。

494:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
07/09/14 16:26:46 wBIQh/GA
「善意の殺人」リチャード・ハル(原書房)

嫌われ者の富豪が列車内で死に、使用していたかぎ煙草入れから
青酸カリが検出された。同じ村に住む者は誰もが被害者を嫌っており、
その中から特に怪しい行動を取っていると思われた者が逮捕される。
そして裁判が始まった―。

既訳の2作を読んで「芸域の狭い作家」とややディスっていましたが、
新しくこの叢書に入れるぐらいだから今までとは違う良作なのだろうと
期待をして読みました。

内容は法廷劇と事件の捜査とのカットバックで進行するというもので、
被告の名は終盤まで明かされません。よって被告の正体、裁判の行方、
事件の真相と3つの謎がキモとなるかなと思ったのですが、
はっきり言って不発気味。被告の正体が判る場面が効果的ではないし、
裁判の真相自体も弱いです。

まあ、先行2作に比べると多少頑張ったねとは言えますけど、
評価が劇的に改まるには至らず。解説みたいに技巧派呼ばわりするのは
抵抗がありますなあ。

495:名無しのオプ
07/09/14 17:11:49 zPGQDNi3
大した感想だ

496:名無しのオプ
07/09/15 11:44:16 Zy7wFhX9
「猿きたりなば」エリザベス・フェラーズ

古本屋でよく見るんでなんとなく買ってみたんだが、予想外の当り。
文章も面白いし読みやすい。ストーリーの運びもキャラクターも好み。
ただ推理小説としては……

497:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/09/15 11:52:32 moZivBgC
H・R・ハガード「ソロモン王の洞窟」を読んだ。
ハガードを一躍人気作家足らしめた作だが、エンタメとしては神秘的な美貌の女王が
強烈な存在感を示す「洞窟の女王」と比較して色気不足(魔女ガグールは不気味、かつ、
ユーモラスであり強烈な印象を残すが、このキャラはアランも記しているとおり問題外、黒人美女ファゥラタも登場するが出番は少なく印象は薄い。
そもそも第1章で語り手であるアランが若い女の子は登場しない物語だと語っている)
のうえ、ボリューム感も劣り、読み応えは今ひとつである。
しかし、小男だが射撃の名手、金銭面で抜かりなく、はったりも効き、
意外にヘタレな面もある語り手の冒険家アラン・クォーターメンは人間臭い魅力に富み、こういうキャラを中心に持って来るあたりが、ファンタジックでありながらも
「大人の読物」という感がある。
キャラだけ見た場合には、後の現代冒険小説の主人公(マクリーン、バグリイ等)は
清廉過ぎるヒーローと化し、面白みを失ってしまうのである。
「洞窟…」でも秘境冒険小説と言えるのは、実質3分の1程度であったが、
本作も同様な展開であり、象狩り、酷熱の砂漠横断や峻険な山岳(シヴァの乳房)登頂を
経てククアナ国到着後の中盤以降は、主人公たちが王位を巡る内紛に巻き込まれてゆく
時代劇風戦争冒険小説へと変貌してゆくが、今読んでも凄惨な迫力に富む戦闘シーンは、「洞窟…」にはないものではある。
本作は、ジュブナイルも存在したが、大久保訳で見る限り、差別的表現(土人、きちがい等々の用語、原住民の未開さを強調する描写等)、残酷描写(象狩り、魔女の人狩りの儀式、
そして激しい戦闘シーン等)等が連発、これを抜いて成立し得ないような物語なのだが、
果してどう構成したのか興を惹かれるものがある。

498:名無しのオプ
07/09/15 19:52:47 Q+sFId5y
「暗い鏡の中に」ヘレン・マクロイ

幻の一冊として名高いミステリ…

うーん…しかし、残念ながら定価以上の価値はないかと…
解決編を読んでも「本当にそんなこと可能なのか?」と疑問ばかりが先に立つ。

古本相場だと5000円前後らしいけど、
その値段で買ってたら憤死するデキ

499:名無しのオプ
07/09/16 00:03:19 f2SQuDd3
ヘレン・マクロイ て人気ある(あった?)のか・・・。
「一人で歩く女」ちゅうのをタイトルに騙されて買った。
途中で飽きた。読み終えるまで船から下りられないのか?

500:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
07/09/19 13:21:55 i39Qpub3
「反射」ディック・フランシス(早川書房)

しがない騎手フィリップはある時絶縁状態の祖母に呼び出され
行方不明となっている異父妹の捜索を頼まれる。そんな折り
知り合いのカメラマンが死に、彼の家に強盗が入る事件が発生。
偶々遺品を譲り受けたフィリップにも何者かの魔の手が……。

4冊目だけど絶対タイトルから内容を連想できなくなるな。

主人公の設定が気に入り、読み安かった。写真に纏わる暗号も
興味深い。キャラクターも多面体で好印象。

でも(メル欄)が解らなかった。

アベレージヒッターではあるかも知れないがもてはやされ過ぎな気も。

501:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
07/09/19 13:44:45 i39Qpub3
「消された時間」ビル・S・バリンジャー(早川書房)

喉を切られ裸で歩道に倒れていた男。一命を取り止めたものの、
自分が誰なのかも判らない記憶喪失。文字通り自分探しの旅に出る。
それと並行して語られるもう一つのストーリー。歩道で喉を切られた
死体が発見され刑事達が事件を追う。同じ場所で同じ―。
二つのストーリーは
どう交わるのか?

こないだのハル以上にディスってる作家です。よく「叙述トリックの
名手」みたいな触れ込みで紹介されたり(折原一も言ってた)するのは
ものっそい違和感があります。全作合わせても「アクロイド殺し」に
遠く及ばないでしょう。こんなもんただの(メル欄)―しかも
破綻してる―で「叙述トリック」なんて呼ぶことすら
おこがましいです。

問題 上の粗筋から考えられる最もしょぼい真相を考えてください。
考えましたか? 考えましたね? はい正解! 読む価値なし!

502:名無しのオプ
07/09/20 02:10:03 NNoAirPp
E・S・ガードナーの「緋の接吻」を読んだ。
レスター・リースもの2編、ペリイ・メイスンもの2編の短編集。
有名作家だけど、恥ずかしながら初読。期待を裏切らずかなりおもしろかった。

レスター・リースは、警察の手におえない難事件を独自に解決し、犯人が不正に儲けた金やお宝を掠め取る怪盗。
警察もそれには気づいてるが尻尾をおさえられず彼を逮捕できない。
マヌケな刑事部長がリースの先手を取ったとぬか喜びしたところで
見事に切り抜ける痛快さと小気味良いユーモアに笑ってしまう。
話のメインはそこなんだろうけど、前フリの難事件の謎解きもしっかりしてる。

ペリイ・メイスンは弁護士。法廷ものかと思いきやそうでもなかった。
1編は種明かしの場が法廷に移っただけ。もう1編は裁判すら起きない。
表題作の「緋の接吻」は、ちょっと凝ったプロットだったが、何か物足りないのは先にリースの方を読んでしまったからか…
ペリイ・メイスンが作者の代表的な探偵らしいけど、笑いもありなレスター・リースにハマっちまってます。
あと、文章が軽妙で海外物とは思えないほどグングン読ませるのが良い。まだ読んだこと無い人オススメ。

503:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/09/22 14:41:38 Ic8sUadm
ダシール・ハメット「コンチネンタル・オプの事件簿」を読んだ。
本書の訳者でもある小鷹信光氏編による本邦オリジナル作品集。
おれは(オプ風に(w )ハメットの短編も読んではいたが、
創元の稲葉明雄訳によるものであり、長編も創元で親しんでいたため、
小鷹訳のハメットを読むのは本書が初、90年代の新訳だが小気味良い訳文は健在だ。
オプ初登場作品「放火罪および…」、異色短篇として銘打たれている
「ジェフリー・メインの死」、オプ最後の事件となる「死の会社」の3編は出来の差は
あれど、一応、謎解きミステリしているのだが、
連作「ターク通りの家」と「銀色の目の女」、中篇連作「血の報酬」(第1部「でぶの大女」
第2部「小柄な老人」)は、大乱歩が引いてしまったのがわかる原初ハードボイルドの典型、
(連作と「血の・・」の第1部と第2部の終盤の繋ぎの展開が同様なパターン、
メーンの敵役キャラの逃亡になっているのは、初出が雑誌掲載ということもあって、
読者の興を惹くためと思われだ)
内容的には、ハードボイルド・ミステリというよりは完全に探偵が出て来るノワールと
化している感がある。
これらの作を読むと、ハメットの後継はレイモンドでもロスマクでもなく、
ゴアズやスタークでもなく、エルロイなのではないかという説に同感せざるを得ないもの
がある。(この点は、長編の場合も「マルタの鷹」「ガラスの鍵」を読んだ後に「血の収穫」を読んだ場合の同様な感ありか)
いずれにしろ、萌えアニメ画のような新書を耽溺しているアホなミスオタの覚醒剤代わりに突き付けて読ませたい書とは言い得る。

504:名無しのオプ
07/09/22 17:01:31 AugPDczH
そうですね、こなたたんが脳内彼女のミス住さんには強烈かもしれませんね、
ハメットスレの69の台詞の原典は、何だかわかります?w

505:名無しのオプ
07/09/22 20:05:20 AugPDczH
まあ70に、答えが書いてあるので、
どんな馬鹿でも、わかりますがねw

506:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
07/09/23 10:59:09 6GgopRoo
小鷹氏の「私のハードボイルド」を読んだ余韻抜け切らず、
書斎からジェイムズ・クラムリー「酔いどれの誇り」文庫版を抜き出し、久々の再読。
正直言うて、この作品の良さは刊行当時は今ひとつわからず読了した記憶がある。
主人公の探偵ミロドラゴヴィッチを
当時のHMC顧問ミスターX氏が「汚れた街を行く孤高の騎士ならぬ、
汚れた街を行く汚れた男の中の男」と妙な賛辞をしたのが懐かしく思い出される。
ストーリーは、舞台が米西部の中規模な街ということもあって、派手な展開は無く、
ミロを筆頭とした酔いどれキャラ(?)を中心に、ひとりの青年の失踪事件を発端にして地味に人間ドラマが繰り広げられてゆき、ロスマク的な人間悲劇の結末を迎える。
(実際、「さむけ」を意識したような終章の対決(?)シーンである)
70年代ハードボイルド・ミステリの代表作のひとつである点は間違いなく、
それなりの読み応えはあり、ミロをはじめ魅力的なキャラが複数登場するものの、
今読むと、ミステリとして謎解きの伏線が無く、御都合主義の展開に走り過ぎているの
が気にかかる。
「当時」だからこそ「高評価」された作であり、「古典」というには弱い作というのが
現在時点における妥当な評価かと思う。

507:名無しのオプ
07/09/23 12:01:36 wW64cLBg
>>506
チャンドラーの短編のオススメは「待ってる」だっけ?

508:名無しのオプ
07/09/23 14:05:35 zuvnb0Qy
>>506
ハメットスレの69の台詞の原典は、何だかわかります?w
まあ70に、答えが書いてあるので、
どんな馬鹿でも、わかりますがねw

509:名無しのオプ
07/09/23 14:07:20 zuvnb0Qy
ミスターX氏 だって! ゲラゲラ

510:名無しのオプ
07/09/23 15:09:29 v6FHL5Jo
ミスターX … ハート泥棒か?

511:名無しのオプ
07/09/23 15:39:52 UzZBvEDV
>>503
作家名の表記はラストネームに統一しろよ。
それすら出来ないという時点で、まともに論考として取り上げられるわけがないんだがw
まともな媒体に発表したことがないのがバレバレだなw

512:名無しのオプ
07/09/23 17:03:24 LNis0pIJ
まあ、らき☆すたの泉こなたが、俺の脳内妻だ~っ!と叫んでる書斎さんですから、
まともな文章を書くのは無理だと思われます。
(親方のポエムを読みたい人は、吉村 昭 で、2ちゃん検索して下さい
 驚異の世界が、待っていますw)


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