06/07/12 03:50:18 ziaGvczH
ロス・トーマス『女刑事の死』(ハヤカワ文庫)【6.5点】
故郷で刑事をやっていた妹の自動車に爆弾が仕掛けられ、妹は爆死。
アメリカ中西部の故郷に久しぶりに帰郷したディルは、仕事のかたわら
妹の死の真相を探ろうとする。
アメリカで賞もとった世評高い作品ということで苦手なハードボイルドに
挑戦してみた。なるほどたしかに魅力的かつ一筋縄でいかない登場人物が
次々に現れ怪しい行動をとるが、サスペンスやヒネリという点では若干
物足りない。「そーいう読み方する小説じゃねーよ!」という非難は
重々承知だが、こういったケレンのない淡々としたストーリーは苦手。