09/09/29 07:01:23 NmJUa32o
>>428でも指摘されてるが、都筑道夫が「黄色い部屋はいかに改装されたか」で、
ホックの「長方形の部屋」を、トリックを使わず、ロジックで解決してることを、
褒めてるんだよな。
あくまで状況が謎を生んだ話で、現代の本格はかくあるべきだって。
当時はまだホックもほとんど翻訳がなかったし、都筑氏は原文を読んだようだが、
それでもあまり他のホックの著作を読んでないんだろう。
ホックこそ、都筑氏が嫌っていた、必然性にこだわらず、トリックのためのトリックを、
連発していた作家なんだが。
都筑氏の「退職刑事」のように、事件の当事者がトリックを仕掛ける気が
なかったような短編は、ホックの作品中では少数派だろう。