09/07/28 00:07:24 zpvuWvIM0
「聖地寧波 日本仏教1300年の源流」を見てきた。内容は前評判通りの素晴らしいものだった。
ここではあえて不満を感じた2点について書くが、基本的には充実した内容ゆえの、
贅沢な欲求であり、本質を毀損するものではない。
・展覧会の本体について
同展は寧波がいかに日本仏教文化への影響をもたらしたかという点に絞って企画され、
その試みは十二分に観客に伝わるものであった。水の流れで例えるといくつもの支流が
寧波で一旦溜められ、その豊かな水流が日本仏教界にも向かい、潤いをもたらしたと思える。
ならば、寧波に向かった各支流の本源を示唆することも、美術展なのだから美術品を通して
見て見たかった(知識としてだけなら、奈良博の夏季講座「寧波をめぐる信仰と美術」では
恐らくこのことにも触れられるのだろう。3日連続の講座ゆえ時間が取れないのだが、
参加できる人がつくづくうらやましい)。