10/07/19 23:26:57 81korDbl
「朝九時に北口駅前に集合ね!
遅れないように。来なかった者は死刑だから!」
「死刑?」と僕は聞いた。
「そうよ、それがここのルール。知らなかったの?」
「いや、知らなかった」
「馬鹿みたい。最初にちゃんと言ったじゃない」ハルヒは言った。
「あなたがどう考えるかは知らないけど、遅刻はとにかく死刑よ。完璧に。二〇〇パーセント」
オーケー、わかった。遅刻は死刑だ。
やれやれ。
しばらくして枕もとの電話が鳴った。
僕は四回ベルを鳴らしておいてから受話器を取った。
「なにやってんの! すぐにいつもの公園に来なさいよ!」
ハルヒが言った。ぴりぴりとした声だった。
「とても大事な話があるの!」
「どの程度大事なんだ?」
「つべこべ言ってないですぐに来なさい。来ればわかるわ!」とハルヒは言った。
「どうせミクルちゃんの話だろう」とためしに僕は言ってみた。
言うべきではなかったのだ。受話器が氷河のように冷たくなった。
「なんで知ってるのよ?」とハルヒが言った。
とにかく、そのようにしてミクルをめぐる冒険が始まった。
ヒマな人、続きプリーズ・・・・。