10/04/19 14:10:10 Ak7bndz8
>>717
こんな感じか？
ま、まさか……ルイズはもっと色白で細おもてで、大きな目だったはずだ。
こんなに色黒で、丸い顔のつり目じゃない。
そう思いながらその女の顔をのぞきこんで、才人は、ゾッとした。
それは、肌の色じゃなかった。 内出血とアザとで、まっ黒に腫れあがっていたのだった。
「サイトね……そうね！？」
言いながら彼女は、身を起こしかけた。
上からかけられていたアリィーの修道服が、動いて床に落ち、その体が現わになって、
才人は、心臓をつかみ上げられるような気がした。
彼女は、全裸で、首と両手両足とに鎖をつけられ、そのベッドの4本脚と
それから枕元の支柱とにつながれていた。
その体中のいたる所に歯形や内出血があり、片脚は膝で折れて逆に曲がり、
片手は指が2本しかなく、胸やモモには一面にヤケドの痕があった。
「サイト……私よ、わかる？」
口の中には、歯が1本も残っていない。
「わからない？……そうね、ここに来てから、一度も髪をとかさないし、お風呂にも
入ってないし、鏡も見てないのよ。この間頭をぶたれてから、目も、よく見えないし……
私、汚くなってる！？」
才人は、動く方の手を伸ばして、彼女を胸の中に抱いた。
あんまりにも痛々しくて、見ていられなかった。
「そんなこと、ない。ちっとも変わってねえよ」
ルイズは、腫れあがったその目から、見るまに涙をあふれさせ、才人の胸に顔を伏せた。
「サイトなのね……これは夢じゃないのね。私、ほんとにサイトに抱かれてるのね。……
ずっと思ってたわ。エルフたちが私を抱きに来るたびに、これがサイトならいいって。
いつか絶対ここから逃げて、サイトの所に戻ろうって。でも、ちっとも隙がないのよ。
だって、私が寝る間もないくらい、入れかわり立ちかわり、エルフが入って来るんだもの。
私、ずっと抱かれてたのよ。怒らないでね。だって動けないんだもの。こわかったわ。
サイト、こわかった……」
『ゼロの使い魔』なら水魔法で傷も治せるし、処女膜も再生出来るだろうから何とかなるかも。