10/03/22 15:30:16 IfP18Hf4
読者から見て、他人事だがラノベの作家を可哀想に思うときがある。
小説家として生活する場合、数十年作品を書いていかなきゃならない。
一般小説の場合、小説で何か賞を取った時は、過去の作品が再版される場合が多い。
ラノベの場合、殆ど過去作品が再版される例を知らない。
ようは、今書いている小説だけで、現在の収入をまかなわなければならない。
次に、息の長い作家の特徴として、まず、文章に個性があることだと思う。
大部分の有名小説家は、少し読んだだけで大体誰の作品か分かる。
小説家が一番苦労するのはこの文章の個性をつかむことだと聞いたことがある。
ラノベ作家は、そして文章の個性をつかむ前に若くしてデビューする場合が多い。
文章力や個性のない小説志望者が無理やり面白い作品を書こうとするとどうしても
パロディ(ネタ)+安易な展開+2chなどのネット用語(文体)で出発してしまう。
良く出来た作品だと小説の面白さよりも、ネタとして読者がさわぐのでそこそこヒットする。
ヒットしても、そういった作品や作者は、読者の使い捨てにされる。
私が最近読んだ典型例は、這いよれニャル子であった。(他にも多いと思う)
ちなみに最近の一般小説(というより編集)は、文章の個性に注力しすぎて、小説がエッセイ化しており、
物語をきちんと書ける小説家が少ない気がする。