10/05/21 22:21:43 DSexZQXK
>>275
内容を大雑把にまとめると
現代日本の銀座に突然「異世界への門」が開き、そこからの軍隊が攻めこんでくる。
だが奇襲のショックから立ち直れば、敵は戦術も装備も中世レベル。
魔術やモンスターといった要素もその差を覆すほどではなく、あっさり侵略軍は迎撃される。
時の首相は強権を発動、禍根を絶つために「門」の向こうへの自衛隊派遣を決定
(正直、この作品で一番ファンタジーなのはこの点じゃないかと思うが)。
物語は、オタク趣味ゆえにいち早く状況に順応した一人の自衛官を中心に語られる。
現代日本との接続が確保されているという設定なので
「戦国自衛隊」や「ジパング」のような、物資的限界はあまり問題にされない。
むしろ問題は、異世界の資源を日本に独占させたくない米中露諸国の圧力や
足をひっぱる野党や世論など政治面がクローズアップされる。
異世界文明との接触も、お約束的な「馬の無い馬車」「火を噴く魔法の杖」なんてものだけでなく
人権思想が理解されなかったり、日本式の甘い外交がかえって疑心暗鬼を生んだりとか。
で、ここにオタク的ネタがスパイスとしてまぶされる。
主人公の周辺には、エルフの女の子、ダウナー系女賢者、ゴスロリ少女の姿をした亜神、
プライドの高いお姫様などといったヒロインが集まってくる。
他にも主人公のオタ友として、明らかに前首相がモデルだろう「閣下」が登場したり
BL同人誌が日本を代表する芸術だと誤解されたりなんて話題も。
ある程度「お約束」を知ってる必要があるかもしれんが、自分は楽しんで読んだ。
続刊が決定してるので期待して待っているところ。