09/11/16 16:48:41 Eq8v0Crj
「ヘヴィーオブジェクト」
(作・鎌池和馬/画・凪良/電撃文庫)
私は、この書評を鎌池和馬の作品が嫌いな人に捧げたい。
なぜならば、私はそういう人にこの作品を読むことを強く
オススメするからだ。
もちろん、嫌いな作者の作品だ。まず読もうと思わないだろう。
そこをがんばって読み始めてみてほしい。
読み進めることも苦痛だろう。
そこには、嫌いな鎌池ワールドが広がっているからだ。
だが、それでも読み進めてほしい。
そして、最後まで読み切ったとき、あなたはすさまじいカルタシスに
襲われて、至極の幸福感を得られるだろう。
それは、嫌いな作品を読み切ったという自慰的な評価によるものではない。
この作品のオチによって、それまでこの作品を読み進めていく上で
様々に思い浮かんだ疑問や不満点が、一気に解消されるからだ。
極限までため込まれた不満が一気に解消される、快楽的な開放感を
私は君たちに約束する。