10/03/14 05:29:55 tipa9ylY
とある飛空士への追憶
半ばあたりから斜め読みをしてしまったが、本書が傑作であることが論を待たない。
まず本書の軸とも言える機械の描写である。メタリックさが肌を伝うようだ。
プロペラもしっかりと廻っている。故に飛空しているという事実に説得力がある。
飛行機のゴチャゴチャした部分の描写も、ゴチャゴチャ感が出ていて、分かりやすい。
ヒロインであるファナのゴチャゴチャした部分の描写も、ゴチャゴチャ感が出ていて、分かりやすい。
ファナのおしっこシーンが、最大のハイライト言って良さそうだ。私は神に感謝した。
小説として完成されており、時には睡眠剤、時には低すぎる枕としても機能する。
このハイブリッドさに私は感服の意を包み隠せず、このように感想を叩き打つ運びとなった。
とある作家の錬金術―そんな小説が出るならば、身ぐるみ剥いででも買いに行こうではないか。