09/06/21 11:58:13 WltZcm53
>「黄色い花の紅」
銃(拳銃のみ)が合法化された今とさほど変わらない時代の日本。しかし安易なガンアクションものと違い、
所持するためには免許や多額の税金を収めねばならず、妙にリアル感のある作風。
また主要キャラ達が日本で有名な銃ではなく、実用性を重視していることもそれに荷担している。
よく銃の説明が多すぎるというが気になる人はその部分はまとめてスラっと読み流せるので安心汁。
ストーリーは何でも屋で働く奈美恵が紅花というヤクザの娘を守る依頼を受けるところから始まる。
迫り来る全身防弾装備で固めた大男、そして中華系マフィアの武装集団・・・・。
しかしながら物語は任侠ものではなく、あくまで少女・紅花の成長物語であるのが面白い。
読み終わった時には何とも言えない爽やかな感じになるはず。
>「ベン・トー」
半額弁当争奪戦に命を掛ける若者達……通称『狼』の生き様を描いたカオスな作品。
一人暮らし経験がある者ならものあらゆる部分で共感を得られること請け合いの庶民派シリアスギャグアクション。
変にリアル、多大にコメディ、そしてエロいシーンじゃないのに妙にエロく感じるシーンの数々。そして無駄に熱い。
何より読んでいけばその弁当描写に空腹を覚えずにはいられない。そして著莪あやめは俺の嫁。
黄色い花の紅、バニラと同じ著者とは思えない変化ぶりにそれまでの俺のような読者の度肝が抜かれたのが思い出深い。
もし上記作品を片方でも面白いと思ったのなら、是非もう片方の作品も読んで欲しい。
絶対度肝を抜かれるw