09/04/11 20:23:04 zocU7ITt
正直、俺はいままで禁書はタダでもいらないと言い切れる糞ラノベだと思っていた
だが今日戯れに読んだそれは俺の浅薄な考えをやすやすと否定しうるものだった
鎌池和馬はまぎれもない天才である
凡人には到底考え付くことのできない大胆な構成、
読者の目をひきつけてやまない躍動感あふれるセンテンス
自分の趣味に合わない作品を駄作と切って捨てる人々には決して理解できないであろう
いわば彼らは辛いものが苦手だからと言って豆板醤を作る人々をすべて料理下手としているのである
ーーーいや、あるいは彼らも本当は気付いているのかもしれない
鎌池和馬の圧倒的な才能に
人とは得てして手の届かない存在に魅了され、時に嫉妬し、その存在を否定する
努力しても届かない存在。それを認めることは彼ら自身の価値を否定することと同じなのである
「そんなものは詭弁だ」、そういう人はいるだろう
だが、鎌池和馬の支持する者と否定するもの、この比率ははっきりと一つの事実を示しているのである
ーーーーそう、禁書はまぎれもない傑作である