つまらない小説を無理矢理褒めちぎるスレ10at MAGAZIN
つまらない小説を無理矢理褒めちぎるスレ10 - 暇つぶし2ch334:イラストに騙された名無しさん
09/03/06 23:44:31 a/7xwWOr
「とある飛空士の恋歌」犬村小六 小学館

人気ブロガー達が横一列に並び二人三脚どころかフュージョンしてしまったかのような絶賛を見せた前作。
美しい終わり方で全ブロガーが涙した作品がなんと続編が出たというからには期待しないわけがなかろう。

今回の話は幼い頃革命を起こされ王族である両親を殺された元王子カルエルとその革命の旗印となった女の子
ニナの出逢いと悲哀の物語になるであろうと想像がつく。しかしあくまでもこれは想像でしかない。
それもそのはず、1巻では登場人物の説明とカルエルの過去話でまるごと使ってしまうからである。1から10ま
で順を追うように丁寧に過去話をするのは壮大な物語の冒頭として仕方のないことであろう。過去の話は包み隠さず
書くことによって読者の共感を得る。と考えているのかわからないがこれによって、もう二度と出番がないであろう
引き取られた先の2人のお姉さんとの心温まる話が長々と語られてもいる。優しいお姉さん好きとしても要チェックだ。
そして、この作品で注目されるのは言うまでもなく飛空機で空を飛ぶシーンであろう。そう、前作の主人公に負けず、
今回の主人公も空を飛ぶことが好きなキャラクターだ。過去話では何故飛空士に憧れたのかその過程と想いも読者に
長い過去シーンで見事に綴られていくのである。
その空に憧れる想いは1巻で冒頭から空を飛んでいる場面から始まり、回想が終わるまでおよそ1巻の2/3空を飛んでい
たことでわかるであろう。
如何に空を飛ぶ様子の描写が少なくても、回想が終わってすぐに着陸してしまっても飛んでいる時間がすべてを表して
いるのである。

空飛ぶ島で空の果てを目指すという壮大な物語であるゆえに、1巻は一見両親の仇を誓う主人公が仇である少女と知らず
出会い気になってしまうというこれだけで終わったように見えるのだが、この盛り上がりの少ない展開をまるまる1冊
描き続けたということに非凡を感じるのは私だけでないはず。
目を閉じ、耳を澄ませてみれば、ガガガ文編集者の執念とモニター先のブロガー達の絶賛が聞こえてくるこの作品。
前作のような熱く切ない作品は嫌いだという人に特に読んで欲しい作品である。


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