09/03/02 14:34:50 9iHhzDea
『初恋マジカルブリッツはじめていいます、大好きです』 著:あすか正太 挿絵:天広直人
挿絵があのシスタープリンセスでおなじみの天広氏が手がけているのがこの作品のウリの一つだ。
私はてっきりシスプリと誤認して買ってしまいそうになった、表紙のヒロインが私の魂のマイシスターに良く似ていたのだ。
誤認せざるを得ない表紙は、読者の行動の一手二手先を読んでいるのだろう。
現代社会ではダンジョンオブウインダリアのパッケージがテイルズに酷似していて、誤認率が高い事を考えると。この小説はそれを先取りしたのだ。
では、本文に触れよう、この作品からは「あなたと合体したい」と言うメッセージが伝わってくる。
サブタイトルが「私とするか?」の時点で、合体したいのだろう。
健次郎がケンサックと言う名前になったり、「神臓」と魅力的な文字が踊る。
一般小説の限界突破なバストに対する愛、現実世界から異世界への旅立ち、日常からの神聖的描写。
等などのエンターテイメントな魅力がハイスピードで一巻に積めこまれているのに注目して欲しい。
1巻で主人公とヒロインがF1カーまがいの速度でで合体してしまうのも見逃せない。
私の体内センサーが反応し、体温が熱くなるのを感じた。
この官能的な文体を一般レーベルで表現する心得にも目を向けるべきだ。
この小説が淫靡だろ言う方には、「問題ない、この小説はいたって正常だ」と私から言おう。
風のように爽やかで、小学生でも買えるぐらい健全、バトルシーンも存在する恋愛小説、初恋マジカルブリッツ、あなたも是非手に取って欲しい。
富士ミス愛読者なら、このメッセージではちきれんばかりの魅力の一部がわかるだろう。
「性を題材にするため富士見でROOMを書いてらっしゃる新井輝さんからお話を伺いました」と。
あすか氏の取材と探求心は素晴らしいと言わざるを得ない。
美少女文庫や二次元ドリーム文庫ではなく、一般レーベルでこの企画を通した方々にも拍手を送りたい。
私からはあえてこう言おう。
この作品が終了したら天広氏原画の18禁バージョンを出して頂きたい、と。