08/12/06 22:08:20 yfI6EwVI
ところで、時雨沢先生の書く作品（学園キノを除く）は使用する各国の通貨名や通貨（札束や硬貨など）自体あまり出さないのが特徴だな。
キノの旅の場合ほぼ主人公は旅人であって商人ではないから基本的に宝石や、砂金、装飾品とか物々交換的な自給自足生活だし。
その部分は書かなくて良いが、アリソンシリーズの世界観では、ベゼル・イルトワ王国連合とロクシアーヌク連邦は
共通通貨なのかそれぞれ独自通貨なのか、またその通貨のやり取りや金融面に関して
気になってしまった。そこのところはシグーは書くかなぁ（多分書かないだろうが理由は下記にて）
別の話だが短編ＳＦ作家の神様と呼ばれる星新一先生の「固有名詞はあまり登場させない。」
例えば「100万円」とは書かずに「大金」・「豪勢な食事を2回すれば消えてしまう額」などの表現するなど、
老若男女に対し非常に分かりやすく表現し読みやすく、風刺も利いている。
そういった部分では時雨沢恵一先生は非常に共通している。
また柔軟な発想と的確に事物の本質をつかんだ視点の冷静さから読者が読みたくなる魅力でもある。
これにより多くの読者を獲得した星先生と時雨沢先生は読者層の獲得方も非常に上記の様にを共通している部分が多い。
そのちゃめ人気も有るのだろう。また時雨沢先生は「読者層は小学生から高校生辺りである為、難しい表現はなるべく避けている」
と書かれているため星先生のような手法を取り込んだのか、少なからず影響を受けたのかもしれない。