08/03/28 06:03:12 sCc6JoLs
>>402
「リロード!」
無駄だと知りながら俺は叫んだ。後続していた仲間はついに潰え、残されたのは俺一人となった。
弾は大量にあったが、あの鋼鉄の鱗に護られた巨躯を突き通す事は出来ない。
それでも俺はSAWをかき鳴らし続けた。無謀な戦いを挑もうというわけじゃない。そうやって英雄ぶった奴らは最初に死んだ。
三秒間の斉射。咆哮。身を隠した俺の数センチ横で、灼熱色をした石材が崩れていく。
相手が息を吸いはじめるのを待ってから、俺は駆けだした。
塔に続く階段を一気に上る。遮蔽物はない。あの醜い爬虫類の口から炎がちらりと見えた。
ボッという音が聞こえたのは、俺が入り口の陰に身を隠した直後の事だ。炎が収まるのを待ち、さらに上へと登った。
屋上にはロケットランチャーがある。その姿が見えると、俺はSAWを捨てて駆け寄り、担ぎ上げた。
「死ね、この爬虫類野郎!」
窓から身を乗り出し、引き金を引く。狙いをつける必要はなかった。ヤツはそれだけ大きいのだ。
俺を見て咆哮しようと開けた口の中に、ロケットが飛び込む。一拍をおいて、そのでかい頭が吹き飛んだ。
これでおk