08/05/02 07:58:22 vbdvwUoD
「みくよ。」
完全防音の個室で、一際、少女の一言が静かに重く響いた。
田中:(まさか・・・いや、しかしあり得なくも無い・・・!
ポニーテールの齢十数の少女、、そしてみくという名前。
田中は、かつて関が、とあるアニメソングの鼻歌を歌ってた所に遭遇し、前世紀のアニメ歌手について熱弁された時の事を思い出していた。
中でもとりわけ石川千晶という女性歌手を絶賛していたが、同時期にブームとなった機械音声キャラクターを多く語った。
後に精巧なロボットとしてデビューを果たしたものの、二次元への冒涜だので一気に廃れたなぁといかにもオタクっぽい感想を漏らしていた。
別の並行世界では、ロボット技術がこの世界より著しく発展していた・・・?
そう、、確かその名は・・・
田中の思考を遮るかのようにマーヤは続けた。
マーヤ:「そうよ。まあ言うまでも無いでしょうけど、私の本名は・・・」
田中は疑惑への確証を得たいかのように思わずその名を口に出していた。
田中:「はちゅねミク!」
マーヤ「田中未来、よ。」
・・・。
マーヤ:「まさか貴方の口からその名前が出るとは意外ね。
それにしても随分と薄情な親なものね・・・まったく我が親とは言え、呆れてものも言えないわ。」
田中:・・・。
どれほどの時間が経ったであろうか。
そこには既に黒衣の少女の姿は無く、ただ絶望に沈む田中の姿だけが残されていた。
ちゃんと読める文章を書ける人ってすごいなぁと改めて実感。2次(3次?)創作文は初。むちゃくちゃ下手でスマソ。