つまらない小説を無理矢理褒めちぎるスレ7at MAGAZIN
つまらない小説を無理矢理褒めちぎるスレ7 - 暇つぶし2ch503:イラストに騙された名無しさん
08/01/31 23:39:07 nvig61JA
雅先生の地球侵略日誌(ファミ通文庫)著:直月秋政

諸君は「戦隊ヒーロー」ものをご存知だろうか?
そう、日曜の朝にやっているあれだ。
おそらく、誰しも一度は見たことがあると思う。
本書はその「戦隊ヒーロー」ものに対する著者の溢れんばかりの愛を形にしたものである。

友人との話題で戦隊ヒーローものの矛盾点や不思議なことを挙げてした笑い話。
本書は、その語りつくされつつも継承されないであろう話を文書化するという偉業を成し遂げている。
しかも、敵の女幹部の語りと言う形で。
なんという斬新な発想だろうか。
読み始めたとき、私は思わず絶句してしまった。

主人公である女幹部は真面目な努力家だ。
しかし、仲間には足を引っ張られ、物語特有のご都合主義は敵に味方し、むしろ不都合主義となり
現在248連敗中と言う不運さである。
そんな現状に対する不満とご都合主義への批判をこれでもかと言う饒舌さで語り、
メタに次ぐメタ、パロディに継ぐパロディで笑いを誘う。
新人ながら、少年誌であるジャンプのギャグ漫画の後期のような独特の味をかもし出しているのだ。
しかし、我々にこれを素直に笑うことができるだろうか。
終盤、万全の策を用意した主人公は気合だけの敵に敗れる。
そして、努力した主人公は見下され、
努力をしていない人間が、人としての器が大きいように描写されるのだ。
これは現代社会への警鐘に他ならないように思える。
つまり作者は、笑いを誘っておきながら、それで笑ってしまう読者の無自覚さを笑っていると言えるのではないか。
そして、「戦隊ヒーロー」ものに対する見方を改めるべきだと言っているのではないだろうか。
「戦隊ヒーロー」ものとは人間劇である。
我々はもっと多くのことをそこから学ぶべきだ、と。

本書を読み終わったとき、私は思った。
「色々あったけど、私『戦隊ヒーロー』ものが好きです!」


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