08/01/20 14:01:06 uMKagu1W
『このライトノベルがすごい2008をよんで。』
桜庭の直樹賞受賞の陰で笑うものがいた。
その名は――
「 中 村 苦 労 」。
おそろしいことに最新刊・樹海人魚が新人作家の中で29位という快挙を獲得した。
ランクの信憑性、出版社の命運を賭けた体を張ったノリノリの褒めちぎり。
一見した所そのよう思われた。
しかしエルルゥと一緒に笑っていそうな名前に反して、苦労は業界切っての実力派だ。
読む者を涙の中に屠り、笑う者を文字の中に埋める。
独特の詩的なセンスが読む者を魅了して已まない。
新文学形態・ホメチギラレの根を張った功績から鑑みるに受賞も当然であろう。
続編も発表され波に乗る苦労。人魚のように軽やかに列島を席巻する。
「芥川賞を取る」
そんな意気込みを感じさせるような29の数字だった。