07/09/26 03:42:18 Z2fEmu35
絵に描いたような「良い家庭」
そういうものには必ずどこかしら無理が生じるもので、
そのひずみみたいなものの象徴として
利広の放蕩癖が描かれてるんじゃないかなぁ。
帰山の特にラストのとこ読んでると、
あの「良い家庭」は、
利広が覗き込んだ窓にピシッと亀裂が入る感じというか、
いつその絵の中にひびが入ってもおかしくない
危うさみたいなものを常にまとっているって感じを
醸し出してるような印象を受けるんだよな。
あのほんのり温かい感じの終わり方って、
かえってその背後のダークな雰囲気を醸し出してる感じしない?