07/08/30 23:53:59 1wT927HX
>>318
冲方丁「マルドゥック・スクランブル」
近未来SF、ハーフボイルド風味。半ゆでハードボイルドという意味だが、
ぬるいということではない。適度に迷いながらも、スピーディに突き進む。
主人公はかなり悲劇的境遇にある(あった)女の子だが、
決してヘタレていないし、ヘタレない。
全3巻で、2巻と3巻にあるカジノシーンの心理描写は圧巻。
海原零「銀盤カレイドスコープ」
フィギュアスケートが題材の、スポ根もの。主人公、女性。
強気勝ち気大口叩き、でも言うだけの努力は実際にやるタイプ。
一人称で書かれているので、地の文が上手いかは微妙だが、
フィギュアシーンの描写は美しい。
個人的に、強気な主人公の内面にある女性らしさの描写が
絶妙で上手いと思っている。でも決して表には出さないところもよし。
↑ここまではヘタレ男子主人公の逆を行ってみろ系、女性主人公物語。