07/08/04 01:56:16 7ou7KqXU
ふむ、ちょっと記憶を頼りに挿絵の歴史を振り返ってみよう。
長文になるので興味ない人は飛ばしておくれ。
かつてイラスレーターは角川系列雑誌やアニメーター出身の人間が大半を占めていた。
天野義孝、いのまたむつみ、美樹本晴彦、末弥純などがその代表だったが
ファンタジーブームに乗ってラノベの需要が急増し、冊数がどんどん増えても
いわゆる「表紙買い」を誘発できるイラストレーターは限られていて、
売れっ子が何作も掛け持つのが当たり前、スケジュールは過密化し、挙句には
イラストレーターの都合に合わせてノベルが出版されるようにすらなった。
そこで出版が考えたのが漫画家にイラストを描かせようというもの。
これにそって真鍋譲二、あろひろし、藤島康介などがチョイスされ、
とりあえず成功は収めたものの、結局漫画家も忙しいから一時凌ぎにしかならず
迷走したあげく、なにを血迷ったか「エロ漫画家なら暇じゃね?」という結論に達したようで
あらいずみるいやことぶきつかさなどが起用され、これが成功してしまった結果、
「エロ出身でも問題ないじゃんww」という境地に辿り着いたらしく、なし崩し的に
竹井正樹や横田守らエロゲー、エロ同人出身者にも声がかかるようになりましたとさ。
そもそもプロ意識の高いイラストレーターというのは
品質が高い代わりに手が遅い人間が多く、大量生産が必要な時代になって
主流が手の早い同人出身者などにシフトしていったのは時代の必然というものかも。