07/07/10 15:01:53 5pPc6Gt/
祐巳「お願いです。これ以上ランチに近付かないでいただけませんか」
聖「は?」
祐巳「白薔薇さまは子猫の頃と同じに思ってらっしゃるかもしれませんが、 ランチはもう以前のランチじゃないんです」
聖「言っている意味が」
祐巳「そりゃ、以前はカラスから守ってくださったのかもしれない。ランチだって恩を忘れてはいません。でも」
聖「ちょっと待って。…ゴロンタ、どうなの。この子が言っている事は」
ゴロンタ「祐巳にゃんの言うとおりだにゃー」
聖「……ゴロンタ」
ゴロンタ「ゴロンタって呼ぶにゃー。あたしはメスなんだにゃ。小さい頃から大っ嫌いだったにゃ、その名前。 高等部からあんたが出ていってやっと忘れることが出来ると思ったのにゃ。…それなのにランチってあたしは食い物じゃないにゃー!」
祐巳「え、それは…」
ゴロンタ「ドリルはエリザベートなんて呼ぶし、コケシはジャジャマルなんて呼ぶし、まともな名前付ける奴が居ないにゃー!
おかずの残りのハンバーグ食べさせられて、玉ねぎ中毒で死にそうになるにゃ。
昨日なんて、何も持ってないのに手を差し出して、つい騙されて匂いを嗅ぎに行ったところに不意打ちで銀杏を嗅がされるし。もう、我慢できないにゃー!!」
聖「――」
ああ。そう、そうだったのね。このドラ猫、助けた恩も忘れて、ぶっ殺してやる!