08/02/14 19:22:31 ih6M2jbT
・DADDYFACE ①~⑦ [伊達将範/電撃文庫]
主人公の鷲士と財閥令嬢の美貴が7~8歳の頃にセクロスし、その後身分違いのふたりの仲は引き離され、
13年後にあの夜に出来たふたりの娘が、大学生となった主人公の元に現れるところから物語が始まる。
鷲士と美貴は13年経ってもお互いを一途に想っており、中でも美貴はヤンデレの素質充分で、
娘の美沙が主人公の血が自分に流れてることを母親の美貴に自慢すると、それに嫉妬した美貴がいきなり美沙の血が欲しいと言い出し、
本気で?娘の血を自分に輸血して鷲士の血族になろうとするほど、主人公のことを熱愛している。
ただいかんせん鷲士×美貴の関係がガチすぎて、③巻でフラグ立てる外人の女もふたりの仲には到底割り込めないとハナから諦めており、
現状で恋敵?になりそうなのは実の娘の美沙くらいで、美貴のヤンデレ気質が発揮される機会は今のところ無さげ。
おまけにもう丸二年新刊出てないから、もしも読む気があるなら美貴の見せ場のある③巻までに止めておいた方が良いかもしれない。
・戯言シリーズ 全⑨巻 [西尾維新/講談社ノベルス]
こちらも主人公とその幼馴染である玖渚友の仲がガチなのだが、玖渚はヒキコモリで①巻と④巻以外はロクに登場しない。
スレ的な読みどころは②巻と⑦・⑧巻で、主人公のことを大好きな女が恋敵になりそうな女をあっさりとチョメチョメしたり、
後に主人公と主従契約を結ぶ暗殺者の少女が、年相応の可愛らしい嫉妬を何度か見せたりする。
また、主人公が他の女と一緒に住んでることを知った玖渚友も、
「いーちゃんが私のものでなくなったらそのときは地球を破壊するよ。
昔んときみたく、今度いーちゃんが私の前からいなくなるなら、そのときは、今度はもう駄目。
いーちゃんが私のものじゃないんなら、私は誰も欲しくない。全部跡形もなく壊す。全部消し炭すら残さず殺す」
と、本気かどうか怪しい素晴らしいセリフを吐くのだが、結局最後までその感情が発揮される機会は無かった。
基本的に難解な殺人事件を主人公がどう解決するかがメインなので、恋愛感情の縺れによる修羅場を期待すると肩透かしを喰らうかと。