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■元・中日ドラゴンズ内野手・中村紀洋さん(87歳)
セリーグの覇王として8年連続リーグ優勝と快進撃が続く中日ドラゴンズ。
しかし、リーグ優勝は果たすものの日本シリーズでは敗れ続ける憂き目にあってるのは
周知の通り。 最後に日本一になってからもう50余年の歳月が経とうとしている。
中日ドラゴンズの野手としては唯一の日本シリーズMVP受賞者であり、球界に
多大なる功績を残した稀代のスラッガー・中村紀洋さんは今……
「あの当時のことといえばそうだね。腰が痛かったなぁ(笑)」と笑顔で語る中村さん。
「未だにその当時の夢を見ることがあるね。オリックス…今は身売りしてマイクロソフトだね。
確か1億5000万くらい減俸といわれてね。マジギレしちゃって辞めちゃったんだよね。
その頃のワシはもうお金が好き好きで……いや今も好きだけどね(笑)」
一時は年俸5億円という時期もあったという。
しかし中日に入団当初の年俸は……
「最初は練習生なんだよ。信じられんだろ? 本塁打王に打点王まで獲ったワシが3桁もある背番号を
つけさせられて若手と一緒に練習だよ。年俸も400万円ぽっち。こんなの一晩で使っちゃうよーって
思ったよ(笑) …しかしね、そこで気がついたんだよ。金に拘ることほど虚しくて
悲しいことは無いんじゃないかなぁ……って」
我がまま、傲慢、守銭奴…そんな風評で称される日々。
しかし、野球ができる喜びに目覚めた中村さんは、それまでの出来事が嘘のように心を入れ換えた。
開幕前に正式に選手登録されるも年俸は600万円。
「嬉しかったよ。でも昨年まで2億円ももらってたからね。税金払うのが大変でね。
今だから言うけど球団からだいぶ借金して払ったんだよ(笑)」
その後は中日ドラゴンズを語る上でなくてはならない存在となる。
「中日でのことが一番の思い出だね。選手として優勝もしたし三冠王にもなった。でも一番の
思い出はやはりあの年の日本一、そしてMVPなんだよ。 監督もやらせてもらったけど
リーグ優勝はしたけど日本一にはなれなかった。 これだけが悔いが残るね……」
かつてナゴヤドームを沸かせた永久欠番99は静かにドラゴンズの日本一を待ち望んでいる。