05/06/27 02:47:44 6Ub/CdD3
その日競馬研所属の岩田君は、ジューダス・プリーストをIpodで聞きながら廊下を歩いてました。
ごきげんな気分で聞いている所を、突然肩をたたかれます。なんだろうとおもい振り返ると、新入生の
長谷川さんがにこにこと笑って立っていました。明治時代の学生のような、ハイカラな姿をしています。
「長谷川さんどうしたんですか?」
そういって、音楽をとめて聞き返す岩田君。
「いやいやどうも、邪魔をしつてしまつて」
と、やけに古びた口調で話し始めます。どうやら、岩田君のレポートの事らしいです。
「いや、男女の恋愛といふものは、金色夜叉に代表されるようなものこそ、人間を書いてると思つたのですが、
かような若々しい恋愛模様というものも、おもしろいものですね。塾の教え子達の事を思い出します」
自分の作品をほめられて、素直に喜んでいる岩田君に、長谷川さんはこう続けました。
「ところで、この主人公とひろいんは、いつセックスをするのでありましょうか?」
「・・・はい?」
長谷川氏が性別そのままかあるいは逆なのかは想像に任せます。