07/08/07 02:55:40 s/SHHAco
この流れではやりにくいw
>>775
レンズと悪魔
デビュー作タマラセにおいて“コルシカ忍法”ムーブメントを生み出した六塚光氏の2作目。
父親の仇を討つために魔神に魂を売って“八眼争覇”なるバトルロイヤルに身を投じた主人公エルバの戦いを描いた作品であるが、
やはりどんな作品にもライトノベルである以上愛らしいヒロインの存在は不可欠である。
この作品では、やんちゃなちびっこ従姉妹ファルナ、ほんやり和風眼鏡っ娘サクラとともにメインヒロインとしてアルテキア=バベルハイズ嬢、通称テッキが挙げられる。
豪奢な衣装の高潔なお嬢様気質ヒロイン、といえば広いライトノベル界には珍しくない。
しかも身体欠損ともなればその手の趣向をお持ちの方にはたまらないかもしれない。
しかしそれをただでは済まさないのが六塚氏である。
テッキの右手には、義手ではなく巨大な 万 力 が装着されているのだ。
万力といえば物を締め上げ、固定するための工具である。決して手の代わりに用いるものでもなければ他人を殴るためのものでもない。
そんな代物を属性として平然とメインヒロインに与えられる、そして平然と凶器として使用させるセンスにはひたすら感嘆するほかない。
当然クオリティは保証する。が、もし既にタマラセを読まれているのであれば、初めのうちは「保守化したか?」と思われるかもしれない。
しかしそれは杞憂である。六塚氏はあくまで六塚氏でしかないのだ。
イカした奴らのポップでドライな残虐ファイトは健在だ、とだけ言っておく。
以上。長くなった。