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「眼鏡戦線(グラッシィズフロント)1905」あらすじ バージョン1.0
大陸暦1905年。
大陸の東端に位置するアルマト王国(仮)は大陸最強の軍事大国ルシニウム帝国(仮)の侵略を受けていた。
帝国は魔晶兵器の大量投入によって稲妻と炎の嵐で戦場を蹂躙し、圧倒的な優勢を得ていた。魔晶兵器とは巨大な魔法結晶体のレンズで人間の精神波を一点に収束させ、奇跡を起こす装置である。
対するアルマト王国は魔法結晶加工技術において帝国をしのいでいたが、魔法結晶原石メガナイト(仮)の鉱脈に恵まれず、量産は困難だった。
王国軍は敗北を続け、まさに王国の命運はつきたかに思われた。
だがそのとき、王国最高の魔法工学者が、全く新しい作動原理に基づく魔晶兵器を開発したのだ。
それは99.9999999パーセントまで純度を高めた魔法結晶のレンズを眼鏡にはめ込み、脳のすぐ前に固定することで、精神波とレンズの間に共鳴を起こすというものだった。
魔眼鏡(仮)と名づけられたその装置は超小型でありながら帝国の魔晶兵器を遥かに上回る魔力を発生できた。
だが、生み出された四つの魔眼鏡には大きな欠陥があった。
共鳴は、魔眼鏡のレンズが内包する波動と完全に一致した精神波の持ち主との間にしか起こらないのだ。
精神を操る眼鏡は、「最高の知性をもつ少女」、生命を操る眼鏡は「誰よりも深い愛をもつ少女」、風を操る眼鏡は「この世でもっとも軽い頭の少女」、空間を操る眼鏡は「はるかなる想いをもつ少女」……
そうでなければ起動すら出来ないのだ。
はたして魔眼鏡を起動できる、魔眼鏡に見出された少女たちは現れるのか。
彼女たちが王国の危機を救えるのか!