09/07/28 05:53:35
>>335
(続き)
憑依された人間が、たとへば開祖の神諭を読みふけり、これを記憶に止め
想念中に蓄へおく時は、侵入し来たりし悪霊すなはち妖魅は、これを基礎と
して種々の予言的言辞を弄(ろう)し、かつまた筆先などと称して、似たり
八合なことを書き示し、頑迷無智なる世人を籠絡(ろうらく)し、つひに
邪道に引き入れむとするものである。開祖の神諭に……先(さき)の見えぬ
神は誠の神でないぞよ……と示されたるは、この間の消息を洩(も)らされ
たものである。
(略)
かかる兇霊の憑依せる偽予言者に魅入(みい)られたる人間は、いかなる
善人といへども、やや常識ありと称へられてゐる紳士でも、また奸智に長(た)け
たる人間でも、思索力を相当に有する人物でも、遂にはその術中に巻き込まれて
しまふものである。かかる例(ためし)は三十五万年前の神代のみではない、現に
大本の中においても、かかる標本が示されてある。これも大本の神によれば、
神の御心にして、善と悪との立別(たてわ)けを示し、信仰の試金石と現はし
給ふものたることを感謝せなくてはならぬ。」
『霊界物語』第50巻・第1章「至善至悪」