09/10/21 19:52:57
ついでに言えばインドの場合は各ヴァルナ(俗に言うカーストを含む概念)の持つ火、起こした火で禁忌が生じる。
このうちブラフマーナ(バラモン)の起こし、保持する火は清浄なので最下層の不可触民までの全ヴァルナ構成員がその火で調理された物は食べられる。
しかし次のクシャトリアの起こした火ではブラフマーナは食べられなくなる。
さらに次のヴァイシャの火ではブラフマーナ・クシャトリアが食べられなくなる。
自分より低位のヴァルナ構成員の起こした火で煮炊きしたものは、下位の穢れた火に触れていると看倣すからだ。
逆に上位ヴァルナの起こした火は清浄なので、それより下位のヴァルナはその火の食事は食べられる。
だからインドの調理師にはブラフマーナ構成員が多いという。
また昔の日本でもみられたがインドで葬儀のあった家の火は、忌みの期間を過ぎ新ためて起こすか他家の浄火を分けてもらうまでは穢れているとしてこれを避ける。