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朝の一言 番外編
2月8日 大日如来護摩法会 毘沙門天王護摩法会
1日、3日は星祭で通常の月と同じ日に護摩を修する事が出来なく、毎月1日の予定の護摩を昨日修した。
午前中の大日如来護摩法会では、多分本年度最後となるであろう(12月末日に下げる)絵馬の開眼をした。
表白の直前に、仏様が揃われたので、絵馬の開眼作法を行った。
私の寺での絵馬は、大きさは通常の板を使っているのだが、印刷された絵は大日如来と不動明王のマンガ
的絵であり、デフォルムされた私の筆による絵は可愛く微笑ましく見え、仏様にも気に入っていただいている
ものだ。
30枚位(1月中に書かれたものは既に入魂して護摩堂内の壁面に貼られている)だが、一枚ずつの開眼
法ではなく、立てた状態で前後一列に並べて、金太郎飴の要領で開眼していくのです。
真言や印は一枚分で効率もよく、護摩の参拝者を待たす事が無く出来るのです。
ただ法力が強くないと後の絵馬まで入魂できない事があるので、この方法で行うなら霊感の有る人に確認
してもらうと良いと思います。
最近の景気は低迷していますが、檀信徒に対するサービスの質を落とす事無く、互いの信頼をより強固に
して、仏の道に導く事がお寺の責任と考えています。
ヒント 祭壇上の工夫
壇上の灯明は昔と同じように油で灯しています。
通常の灯心では、時々繰り出さないと燃え尽きるし、灯心の周りの油がすすで黒ずんできます。
私の寺では、灯心を載せる台を金属板製から、太さ1.5mm程度の針金(ステンレス、銅など使いやすく美しい
ものが良いでしょう)を曲げて作り、巾5cm位の石綿の帯がホームセンターで売られていたのでそれを使い、
その帯状石綿をほぐし、より糸状の石綿を三つ編みにして使っていますが、30座護摩を修しても、灯心の
調整が要らず、油も透きとおっています。
灯心台を針金にしたのは、灯心を冷やさず完全燃焼させるための油の気化温度を維持するためです。
着火は、ターボタイプのガスライターを使い、油に近い部分も温め着火します。