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荼枳尼天祭文
慎み敬って常住の三宝荼枳尼天、王子眷属等に曰して申さく。
夫れ本地は大聖文殊室利菩薩也。
伝え聞く、辰狐王は一切衆生の願う処速疾に施与したまうと。
此処に吾等万品の望みありと雖も叶わず、貧者をすくわんと欲すれども財宝を欠き、愚者を導かんと欲すれども般若を得ず。
唯安然として日を昏し昏々として夜を明かす。
頼む処は此の天の願海、仰ぐ処は此の尊の本願也。
経の文に曰く、此の天を持念せば利生を施与すること十九種有り。
一つには緒病を除き
二つには福徳を得せしめ
三つには愛敬を得せしめ
乃至十九には一切の霊験自然に成ず
これに加えて四天王子、八大童子、衆生の願いを満たすこと円月の遍く水に浮かぶが如し。
凡そ此の尊の本迹は幽玄にして思議すること能わず。
誠を祈るの有無により感応近きにあり、唯誠心の厚薄に任す。
仰ぎ願くは大聖尊者荼枳尼天部類従属、本誓誤たず当家の面々身体健康、家内安全、家業繁栄等、祈る処願う処、成就円満ならしめ給え。