08/12/20 06:00:00
>>96
土地の地霊(ゲニウス・ロキ):
地形とそれに無理のない、長年の土地利用
(例えば、押上なら、向島と本所の境界で、そもそも、
運河・中小河川の流域、粗放的土地利用・・・
きわめて曖昧な、下町でも、木密の戦後の街並み
が密集している「路地性」が特徴でしょう)
「押上」という地名も、中世、あの辺辺りが古江戸湾の
湾奥の、砂の打ち上がり場所(堆積場所)であったことに
よるわけで。故に地盤は極めて緩い。
あるいは、震災・戦災等々含め、そのに代々住んでいたひとの
なりわい-物故者含め様々なその近辺の人との「思い」
こういうのが、土地の独特の「雰囲気」を作り出す。
「ここにこんなのが??」という違和感は大体正しい、
というのはこういう(無自覚的な)「先見知」があるから。
この「もやっ」とした土地に、ギラギラしたみょうなものを
拵えても、早晩廃れる。「地霊」「原風景」との折り合いの悪さ、
事業的に無理もあるし。
そもそも、こういうデジタル電波塔は、周辺の丘などに
分散して配置する方が、危機管理上望ましいのが自明なのだが・・・
墨田区も浮かれている場合ではないし、
浅草は浅草、観光まちづくり協議会など、ハリボテ江戸趣味や、
訳のわからん再開発に血道を上げていて、全く蒙昧。
仕切ってるのも、これはもうどうしょうもない馬鹿ばかりだし。
タワー-観光-押上・浅草連携・・・画餅ですね。無理。