09/07/26 12:25:09
>>308
古代マトゥラー美術で、
まだブッダの姿を人身で表現することが憚られ
法輪や仏足跡や菩提樹と無人の金剛宝座などで象徴されて示されたような時代、
そんな仏教美術の草創期に仏塔の周囲を荘厳する彫刻に絡み付くように
殆ど全裸の美女の像が乱舞していた。
現代人も魅了する媚びた微笑をたたえた美しい顔、妖艶にくねらせた身体には豊満な乳房が見られ、胸と安産形の腰の間は括れてきゅっと引き締まり、
長い足は情欲をそそらずにはいられない肉付きのいい太股と逞しい脛で見る者を誘ってくる。
性器の辺りには一本の毛も無く割れ目もはっきり刻まれ全く隠されることがない。
淫靡に見える彼女たちは実は敬虔なヤクシニー(夜叉女)であり
仏塔を邪悪な視線から守るために自らの身体を投げ出して盾となっているという。