08/10/19 12:09:52
「われ思う、ゆえにわれあり」→「私は思索する。ゆえに私は存在する」
と言う有名な命題がありますが、これは論理ではありません。
論理的に表現するなら
1.「自ら思索するもの」はそれ自体が存在する。
2.私は思索する。
3.ゆえに私は存在する。
となるはずです。
デカルトは1を省略したのではありません。では彼の命題は何であるかと言うと、
それは彼のア-プリオリな(生来そなわっている)直感なのです。
「色即是空」もこれと同じく仏の「直感」なのであり、
そこに論理を求めるべきものではないのです。
デカルトよりはるか昔に、この直感の重大さに気づいていたということは
実にたいしたものだと思います。