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不空三蔵は金剛智と月氏より御ともせり、此等の事を不審とやおもひけん畏と智と入滅の後月氏に還りて竜智に値い奉り真言を習いなをし天台宗に帰伏してありしが心計りは帰れども身はかへる事なし、
雨の御いのりうけ給わりたりしが、三日と申すに雨下る、天子悦ばせ給いて我れと御布施ひかせ給う、須臾ありしかば大風落ち下りて内裏をも吹きやぶり雲閣月卿の宿所一所もあるべしともみへざりしかば
天子大に驚きて宣旨なりて風をとどめよと仰せ下さる且らくありては又吹きせしほどに数日が間やむことなし、結句は使をつけて追うてこそ風もやみてありしか、此の三人の悪風は漢土日本の一切の真言師の大風なり。
以上は、「報恩鈔」より 「宋高僧伝」もあわせて確認をどうぞ