08/04/01 23:23:49
色即是空
色(しき):私の認識する事象は元々が人間の営み・都合によって設定され、
それ自体が別々に独立したものか否か(同じか別か、)と確実に捉えられるものではない。
自分の中でイメージを実にあるものとこだわり、執着しようとするから苦しむのである。
〝実に有るもの〟として捉えることは空。元々そんな設定は存在しない(色即是空)。
また、言葉により(~により、即ち:即)空と表現されることにこだわり、
好き勝手に事象を解釈することは世の乱れを起こすことにもなりかねない、
普遍的な事実として空(空よりも法身論の成立が時代的に先だが)を知らされれば、
仏となるべき悟りゆく我が身であると知らされ、知らせ、知らされる事実が確かなことと明かされる。
(空即是色)
色即是空 空即是色 とわざわざひっくり返してまた表現されるのにも意味があるわけ。
で、その意味が絶対だからと、またしても自分の都合よく解釈することも仏道ではない。
自らのそうした立場すら空じていかれるのである
(空亦復空、くうやくぶくう:くうまたまたくう)
〝悟る〟ってのは物事の成り立つ有り様を事実として知り、伝え、他者をも悟らせていく生き方かな。
これを行い生ききるのが仏道