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出定後語』(しゅつじょうごご、しゅつじょうこうご)は、富永仲基の主著。延享2年(1745年)に刊行された。
本書のもっとも特徴的な主張は、「加上」または「異部加上」と呼ばれる法則の提言である。
仲基によると、歴史的に経典を分析すると、新しい経典は、
より古い経典の教説に異なった教説を加上しながら発展してきた、というものである。
仲基はまた、まずヴェーダが先行し、それに対抗して六師外道が
、それに対抗しての釈迦・小乗仏教が、それに対抗して大乗仏教が加上されたとし、
つまり大乗仏教を後世に作られたものと断じた。このことによって本書は仏教界から攻撃され、
一方で平田篤胤などはこの書を国学者としての観点から賞揚した。